Stand by me,please my friend
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2012年01月07日(土)

2012年初ライヴは近藤さん、岡本さん、俊太郎さんのツアー。アナウンスがあったときからとてもとても楽しみにしていた夜。
オープニングアクトのナカハラさんに続き、俊太郎さんのステージ。
序盤からにこにこと嬉しそうな俊太郎さんに観客のテンションもあがる。新曲の『towlly』は俊太郎さんらしい綺麗なメロディの歌だった。『ジェットスクーター』を弾き語りで唄っているのは初めて聴いた。細かいギターや歌詞のミスはあったけど、それをはねのけるようなテンションでもっていってた。『let by gones be by gones』もだけど、今回は聴いたことのない曲が多くて新鮮な気持ちになった。
この日特に印象的だったのは『星ニモ負ケズ』。震災のあとに俊太郎さんはこの曲をyoutubeにアップしていた。君に優しく笑えるように。僕に優しく笑えるように。めちゃくちゃやっているようで、実はすごく繊細な歌詞を書くこのひとの歌は聴くたびにはまっていくなぁ。


二番手は近藤さん。『沈黙の足音』に続き、マイナーコードを奏ではじめた…と思ったら、昨日から今日に続けてのハプニングをメロディに載せ始める。タイトルは『Lost Bag In Fukuoka』(笑)
ライヴ→打ち上げ→帰りのタクシーと良い感じに酔っぱらった近藤さん。翌朝、黒いバッグがないことに気付く。中にはバックアップを取っていないPCと歌詞ファイル。どこかに忘れたみたいだけど、どこで忘れたか覚えてない…。けど、バスに乗らないといけないので福岡のトミーさんに後を託して広島に出発。結局タクシーに忘れていたらしいんだけど、タクシー会社の方がFAXで広島と福岡に連絡を入れてくれて、トミーさんがバッグを広島まで届けてくれて事なきを得た…という話。
そのハプニングと心温まるエピソードからか、この日の近藤さんはいつにも増して良い感じ。この日のベストアクトだったと思う。
初聴の『ひとりぼっちのメロディ』は久々のスポークンワーズ的な曲。それからギーの『The brilliant mexican blues』のマイナーアレンジと、近藤節が存分に出た曲たちをたっぷり聴けて嬉しかった。弾き語りのときはマイナーコードの曲のほうがやっぱり好きだな。と、息をつめるような弾き語りの空気感に打ちのめされた数年前のある日を思い出した。

客席に置いてあって、たぶん色んなライブハウスの中でもかなりお客さんと近い位置にある方であろうシェルターのピアノで唄う姿も久しぶりに見た。本当に近いの。なんてったって隣ががっつり客席だから。冷静に見るとあれ、かなり気恥ずかしいね…。
『ディズニーランド』(なぜかこの日はバンドのときのアレンジだった)、『スーツケースと泥だらけのブーツ』と、みんな手拍子でわいわいと終了。

この日のトリはサダさん。相変わらずギターうまいなぁ。緩い雰囲気なんだけど技術はしっかりとしたもので。甘い歌声に聴いてるこっちがにやにやしてしまった。去年のツアーで聴いただけだけど、耳馴染みの曲も増えてきて嬉しい。サダさんの歌は言葉遊びや韻を踏んだものが多くて、聴いてたらすごく楽しかった。
一番笑ったのがさだまさしの『関白宣言』の替え歌。忘れものなどしてはいけない(近藤君)。体をおもんぱかれ、腰痛持ちもいるのだから(俊太郎)。とか、共演者をうまくいじった曲で、最後のラララのとこでは手拍子もおきたり。
最後に大好きな『Tell me why』で盛り上がって終わり。

アンコールはサダさんの『ミュージック』。今日は聴けないと思ってた俊太郎さんのピアノもここで聴けた!
ZZ TOPやXTC、バンドオンザランなどなどいろんな音楽に関係する言葉がちりばめられたこの曲、聴いてるだけでハッピーな気持ちになる名曲。

この3人のツアー、もう少しついていくよ。


カオリ