Stand by me,please my friend
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レイトショーで『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。市内で一番大きなシネコンで観た。シネコンに行くのは久しぶりだけど、嫌いじゃない。ベタにポップコーンを購入。
本作は『リトルダンサー』のスティーブン・ダルドリー監督作品。年の割に大人びた少年は9.11に父親を亡くす。その死によって情緒不安定になり、PTSDを患い、その喪失感はあの「最悪の日」から1年経っても癒えることなく彼を取り囲んでいる。彼はある日、父親の遺品である花瓶の中に鍵を見つけ、その秘密を探ることになる。
間借り人の老人(マックス・フォン・シドー)をはじめ、少年を取り巻く大人たちの演技が良かった。NYの街中を少年と老人が探索するシーンはとても美しかった。少年の瞳が綺麗なのが印象的だった。少年の心の傷、闇、理不尽に愛する人を奪われてしまった悲しみ、そこから父親の死の享受までの過程。9.11で起きた数多の悲劇の1つを丁寧に描いている印象を持った。大切な人を亡くした家族の物語として。
原作も昨年日本語訳がされているみたい。読んでみようかな。
カオリ
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