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旅の記憶 (11) - 2011年12月08日(木) ランチ後、キャンプサイトのまわりをうろうろと散策し、 すでにお気に入りとなった湖畔に行ってしばらくボーッと眺める。 何をするでもなく、ただただその美しい眺めに見入る。 こんな時間も今回の旅の目的の一つだ。 日々過ぎて行く中で、自分と向き合う時間がどれだけあるだろう。 ボーッと何も考えていないようで、頭の中は常に自分と対話している。 答えなどない。ただ溢れてくる思いや感情にまかせ気持ちを委ねる。 その先には一筋の光が必ず差している。その光の一点を追いかけるように 気持ちを集中させていく。 何かヒントのようなものを得て、またしばらく遠くを見る。 そんな繰り返しだ。でも確実に心が解けて行くのが分かる。 ゆっくりと”自分”に返って行くんだ。 テントに戻ると、すぐ近くに別のテントを建てている男性たちに会った。 ビールをごちそうになりながら、できないながらおしゃべりする。 二人のうち一人の男性は少しだけ日本語を知っていて、例の口調で「ぁりぃがとござぁいます」なんて言ってくるので、コミュニケーションが弾み楽しい時間だった。 時計を見るともう23時を過ぎている。 タスマニアはこの時期、日没が遅く20時を過ぎてようやく暗くなる。 だから時間の感覚が少し変になってしまう。 彼らと別れ、気温もだいぶ冷えてきたのでシュラフにもぐりこむ。 ・・・至福。笑 ”あぁ、やっと包まれた”なんて思っていたのだが、すぐに思い直し、 ”星空すごいんじゃないか?”と思い、すぐに着込んでカメラを持ち、湖畔に降りてみた。 ・・・こんな星空見たこと無い。すごすぎだ。 星座なんて区別がつかないほど、まさに無数の星。 そして、さらに驚いたのは、流れ星というのは”シュッ”と消えるものだと思っていたのが、 ”シュー〜”と長ーく流れて行くのだ。しかもその流れ星と交差するように別の星が流れる。 眠気も酔いも一気に覚めてしまった。 もちろん写真もばっちり撮った。 この、”趣味全開”を楽しんでいる感覚を意識的に楽しんだ。 ...
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