悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年03月27日(木) 1、仏教について・絶対自由の境地

仏教について、
基本的な知識と原理を、
カンタンに説明します。

一、仏教について

1、人間の精神活動の基本は、刺激→反応(快・不快)であり、
  欲求→充足・不充足の関係でしょう。
  不充足の典型が、苦悩であり、
  それをコントロールするのが、悟りです。
  明らかに、仏教は、苦悩を前提にしています。
  事実、人生は、四苦(生・老・病・死)や憂悲や孤独を、
  伴っています。

2、悟りとは、主体性(我)の放棄であり、
  もっと正確にいえば、主体性(我)の否定です。
  それによって、自己を、宇宙の意志・運命に、ゆだねるのです。
  そうすることによって、
  自己主体(我)と、それにまとわりつく苦悩が、なくなるのです。

3、悟りは、人間の精神作用を、コントロールするものです。
  それに対して、虚無とは、精神作用を超越するものです。
  精神活動のない、静まった世界が、虚無です。
  生の本来は無生であり、無生が真実の世界です。
  虚無は、生を無生に、帰らせます。

4、生は、その精神作用ゆえ、汚(けが)れているのであり、
  迷っているのであり、苦しんでいるのです。
  仏教では、生に対する無生の優越性を、直感しています。
  虚無は、精神作用を超越することによって、
  生を無生に帰らせます。

5、因果応報。現生の自分は、前世の所業の結果です。
  だから、現生は、来生のために、使うべきです。

二、絶対自由の境地

1、悟りや静寂と、自由とは、何の関係があるのだろう
  すべての、こだわり・雑念からの解放
  それが、自由の境地

2、そして、自分が静まるだけでなく、
  世界が静まるのが、
  絶対自由の境地

3、なぜなら、
  世界の原初・本来は、
  静寂にあるからで、
  世界の本質だからです

  

  
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