42、(春)春になったら軽やかなそよ風も吹くでしょう いっぱい花も咲くでしょう 太陽も明るくなって/光の恵みを/ 与えるでしょう 君も笑ってほほえむでしょう
43、(落日)打ち寄せる波は疲れている 潮風はさびしく終わりを告げる 夕日が赤く美しく燃えて/日はまさに沈もうとしている
44、(幼稚園にて)いちめんに花が咲きました 先生たちが精魂こめて 育てました いろんな色をした/いろんな形の花が/咲きました どこかのいたずら坊主が/その花壇を荒らして/ひどく叱られました
45、その苦しみ程重く/その悲しみ程深いものはない
46、雪はあてどなく降り/真白く積もるかなしみは/ 切れ目なく積もる時間のさびしさは/ 片想いに似ている 自分の心の重たさに/自分だけが苦しんでいる
47、恋は生まれ/育つことなく消え/愛は生まれ実ることなく終わる
48、君の写真は/20数年後の今も/ 私の心のなかに/飾ってある
49、あなたが悲しめばよいと/別れを告げた/ 意地悪な少年の身勝手さを/許してほしい
50、はらはらと/落葉は散り/ 落ち葉はカラカラと/地を這(は)う 青春のたそがれに/明日はありやなしや
51、「バイオリンソナタ・スプリング」 大学ノートに片隅に/こう書かれてあった 「私のような者にでも/幸せを与えてくれる その明るい希望は/まるで春の風のようだ
52、とりとめのない雨音に/自然の摂理を聞き/ 激しい雨に打たれながら/悟りを開いた それを誰に語ることなく/一生を終えた 何を悟ったのか/誰も知るよしもないが/ 真理は伝えるものではなく/ 自らが気付くものである
53、君は知らなければならない 不幸には不幸の意味があることを/ 幸福だけに/価値があるのではないことを [end]
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