一 ゆらゆら 揺らいで、 日没は、かなしい。 静寂は、沈黙している。
一 高二の時、 転校してからのことは、 なにも知らない。 私は、君のことを、 よく、知っている。 君のことだから、 ○○大を卒業して、 高校教師になって、 校長になって、いることだろう。
一 君は、一人のような気がする。 子供を産めないために、離婚されて、 独り、 さびしさに耐えて、 しっかり、 生きているような気がする。 風のうわさを聞いた。
一 それが、本当だとしても、 わたしには、何もできない。 社会的疎外、社会的敗者には。
一 君とは、短く・深いコンタクトだったね。 私のことを、hidebouと呼んで、 純粋すぎると、諭(さと)した。 半年の文通だった。
一 何でもないことで、 君を、不純だと、憎んだ。 真実の愛・完全な愛を、 求めていた。 私の精神は、病んでいた。 しかし、それは、 相手の胸元に、 ナイフを突きつける、ようなものだった。 誰が、愛の証明など、できようか。
一 時々、君の写真を、見る。 かわいい、おさげなのに、 きりっとしていて、美しい。 私の心の中では、君は、 いつまでも、「おさげのマドンナ」なのだ。
にほんブログ村→ポエム→詩集
|