悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年09月12日(金) 40、おさげの少女


ゆらゆら 揺らいで、
日没は、かなしい。
静寂は、沈黙している。


高二の時、
転校してからのことは、
なにも知らない。
私は、君のことを、
よく、知っている。
君のことだから、
○○大を卒業して、
高校教師になって、
校長になって、いることだろう。


君は、一人のような気がする。
子供を産めないために、離婚されて、
独り、
さびしさに耐えて、
しっかり、
生きているような気がする。
風のうわさを聞いた。


それが、本当だとしても、
わたしには、何もできない。
社会的疎外、社会的敗者には。


君とは、短く・深いコンタクトだったね。
私のことを、hidebouと呼んで、
純粋すぎると、諭(さと)した。
半年の文通だった。


何でもないことで、
君を、不純だと、憎んだ。
真実の愛・完全な愛を、
求めていた。
私の精神は、病んでいた。
しかし、それは、
相手の胸元に、
ナイフを突きつける、ようなものだった。
誰が、愛の証明など、できようか。


時々、君の写真を、見る。
かわいい、おさげなのに、
きりっとしていて、美しい。
私の心の中では、君は、
いつまでも、「おさげのマドンナ」なのだ。

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