悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年09月17日(水) AKIちゃんへ(1954)、秋

AKIちゃんへ


私のこころのなかに
ただ ひとり
存在するのは
あなただけです


私は 決してあなたを不安に思わない
決して不信感を持たない
決して恐れを抱(いだ)かない


ただ ひとり
私のこころのなかで 平安に暮らしている


こころのなかの
あなたの存在そのものが 実在であって
そこには 我欲も渇愛も 自己承認の欲求もない


こころのなかに ただひとり
あなたが
実在することの喜びと悲劇が
そこにある



AKIちゃん 君の名の美しい季節がきた
きれいな空に 雲がさびしくたなびき
風がかなしみを奏でた
もう 遠い過去になってしまった
とどかない想い
白いコスモスを抱(いだ)いて
山頂の草原(そうげん)に立つと
君が来るような気がした

→文集「生きていることの哀感」
 2014・06・13〜09・17〜
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