悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年09月18日(木) 静寂への道ー終章ー『静寂』


静寂への道ー終章ー『静寂』→2014・04・12〜04・18


全5冊の詩集からなる本作の基調をなしているのは、
孤独や疎外感、寂寥感といった、
翳(かげ)りのある、感情の表白である。


最期の詩集、『静寂』は、闇夜に浮かぶ月の姿に、
人間存在のあり方を、表象してみせた。
まさに「月への賛歌」と呼ぶに相応しい詩集である。
これまでにも何度か言及されてきた『静寂』という言葉・観念が、
頻繁に現れ、
静寂のなかに、己が孤独を解き放つことによって得られる平穏、
どこか涅槃的な心境が存在することを、静かに訴えている。
本詩集に見られる「静寂の思想」とでも呼ぶべき観念性は、
孤独のなかで育まれた、
著者独自の精神的な境地の到達点と言えよう。


主題→悩みは人生を充実させる。
   その先に、『静寂』がある。

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