かたほうだけのパンプス
敦子



 ムエー

竹富島の在東京人の集いに本日行く予定。

とは言っても純粋な竹富島出身者は少ない。

私は子孫だというか細いブランドに寄りかかっている。

何もよく知らないし、ハイとバトンのようなものを手渡されたわけではない。

沖縄を好きと思ったり考えたりもしていなかった。

小学校くらいに日本での沖縄の位置とか存在とか私には関係ないところで
沖縄が作られて、突きつけられた。

以前は沖縄の血筋の人が素直に沖縄の系統ですとは言えなかった。

でも最近は、沖縄出身の芸能人が多く本土に受け入れられやすくなってきた。
そのため堂々というか、以前のように顔を上げられないような差別感は少なくなってきた。

でもまだ多少はSNS等や沖縄人がいないところを見計らったところでこそこそと、
沖縄タイムというルーズさが許せないと排除とまではいかないが、
沖縄の血が流れていると知ると距離を置く人も少なくはない。

ネットの世界だから集合時間とかウチナータイムもなにもないのだけれど、
沖縄の人はルーズだという固定観念で決めつけられてしまう。

私は遅刻魔でもないし、母は東京生まれ育ちで、父は生まれから5歳までは南洋。

沖縄の血が流れているといってもそういう事情。

沖縄タイムを小さいときから英才教育されたわけではない。
そんな私を沖縄の常識がしっかり組み込まれて通じない人間だとは決めつけないでほしい。

会場となる沖縄居酒屋は、竹富島出身のマダムが営んでいる。
ここと沖縄でしか食べることができないような沖縄料理がある。

それは、新鮮な情報を含んだ料理だ。
本日、昼間は私たちに貸し切りなので一般の方は夕方からしか入れない。

沖縄といっても八重山のそれも竹富島という小さなエリアの東京でのシマだ。


2014年04月20日(日)
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