2005年06月10日(金)...深夜2時の

 軽快なサウンドが空っぽの胃にずんずん、と響いた。黒い皮張りのソファはスプリングが少し固めで、沈めた身体を押し戻してくる。溶けたフロートをぐちゃぐちゃ掻き混ぜながら、柔らかな茶髪を眺めて居た。ガラスの向こうは点滅する信号と車のヘッドライト、水色と桃色に光るネオン。

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