2005年12月05日(月)...冬

 温度と時代が重なって、喪失を思い出させる。忘れていた様な、常に蟠っていた様な、そんな当たり前の寒さがじわじわと押し寄せてゆっくりと身体を締め付け始めた。
 明日で終わる宛て先を眺めて、甘えと自制のバランスがもし取れていたなら、などと思ってみる。携帯電話を替える度に減ってゆくメモリと期待が、今は少しだけ心臓を詰った。

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