2006年04月12日(水)...昼休み

 化粧台に座って、足を揺らす。頭上に迫る天井の、空気口から漏れる風音は規則的で、ゆったりとした眠気を誘っていた。躊躇いが惰性に変わるのを脳裏で感じながら、呟きを吐き出す。少し仰け反って背中をぴたりと鏡に付けると、深く、腰掛け直した。ひんやりとした平面が背中に当たって、その体感温度のあやふやさに、鬩ぎ合う反省と安楽が、結論を先伸ばしにしている。

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