仕事中、
まっち（先輩）の向いの席の人に用があって
話しに行ったら、
まっちが声を出さずに口だけ動かして
私に何か言ってる・・・。

「きのうの朝（８時ごろ最寄り駅で）、（あの人を）見たよ」

「やっぱり〜。
　最近会わないと思ってたら。
　そういうときは盗撮して写メ送って〜」

「ムリ〜。すぐそばに並んでたし」

「ええ〜っ！いいなあ・・・」

「私は別に嬉しくないし(-_-)」

仕事中だったので
話はそれで終わった。



席に戻ったら、
急に悲しくなってきた。
こんなの初めてだ。

ほんとに９時出勤になってしまったのかも。
だとしたら、もうほとんど会えないということだ。

会えなくなっても、
私の日常には特に影響もなく
表面的には今までと何も変わらない。

でも悲しいんだ。
毎日毎日悲しい日々。
気がつくと
うつむきがちに歩いてる。


会えなくなっても、
ミスドの優しい灯りは
今までと同じ。

「いらっしゃいませ。こんばんはー」
「えっと・・・
　ポン・デ・パンプキンと・・・
　ポン・デ・焼き栗ホイップと・・・
　焼き栗ドーナツマロンチョコください」

食欲も今までと変わらない。

あ。ひとりで３つも食べるわけじゃないので。念のため。