今まで、仕事始めの日っていうのは あの人に会えなかったような気がしていたし、 なんか・・・ 頭がぼーっとしたまま電車に乗った。
それでも一応 あの人の駅に着く頃には 少し目が覚めてきた。
ホームに背を向ける側の ドアと窓の間(シートの端っこ)で、 ユミノさんに見つからないように 背中をぴったり背もたれにくっつけつつ 横目でホームをちらっと見たら、 あの人のかばんと紺色の背番号付きジャケットが見えた。
あの人は私のすぐ横のドアから乗ってきて 私の向かい側に座った。 でもそのときにはもう私は目を閉じていた。 だって、 休みボケの顔してるし。 お正月に食べ過ぎて少し顔が丸くなってる気がするし。 どこ見ていいかわからないし。
途中で目を開けたら あの人は目をつぶっていたので、 見るともなく見ていたら 突然目を開けたあの人。 でも、なんか眠そう。 多分私と同じで 休み明けのせいでぼーっとしているんだと思う。
しばらくすると あの人の表情がしゃきっとしてきた。 あ。快速に乗り換えるのかも。 今日は仕事始めだから 少し早めに出勤しようと思ってるのかも。
快速との連絡駅で、 「乗り換える」ほうに賭けた私は あの人より一呼吸早く立ち上がって、 2両前のいつもの乗車位置まで先に行って並んでいた。 そうしたら、 すぐあとにあの人が来て私の隣に立った。 やっぱりね。
でも・・・ 「またいつもの女が先に行って並んでる」 とか、思わないんだ。 ほんとに何も感じてないんだ。
ま、いいけど。
降りる駅で あの人のほうが先に降りて ずんずん通路を歩いて行くので、 だんだん離れてしまって どこにいるのかわからなくなってしまった。 「多分このあたり?」と思う列には並んでなくて、 その隣にも隣の隣の列にもいなかった。 一体どこに並んでたんだろ? 見失ってしまった・・・。
やっぱりまだ頭がぼーっとしてるのかも。 と思いながら、 C線のホームを通り過ぎて ちょっと遠回りをして会社まで歩いた。
あの人の顔も ちょっと丸くなってたような・・・。 ふふふ。
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1か月前ぐらいから 左足の小指と薬指の皮がむけて痒い〜。 こ、これはもしや水虫では?(>_<) 明日、皮膚科に行く予定。
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