2014年04月05日(土) |
「知的」を目指してみる? |
金曜日。 いつもより1本早い電車に乗って あの人の駅の待合室に潜んでいた。
ユミノさんやあの人が上ってくる階段の 後ろ側にある待合室なので、 座っているだけで潜んでいる感じだ。 振り向いて中を確認しない限り 見つからない場所。 もし振り向かれても 椅子の背もたれに背中をくっつけて座っていれば 見えないと思うし。
ユミノさんは 電車の発車時刻の4分ぐらい前に階段を上って来て いつもの乗車位置あたりまで行ったみたいだった。 (待合室からだとエレベーターの陰で見えない。)
あの人は・・・ あと2分で電車が来る時刻になっても現れない。 えー。今日は来ないのかな。 あと1分30秒・・・ どうしよう。諦めて乗ってしまおうか。 それとももう1本あとまで待っていようか。 でもあと1分少しあるし・・・ そんなことを考えながら、 まばたきするのも忘れて 階段のほうを見ていた。
電車が来ます というアナウンスが聞こえた。 えー。ほんとに今日は来ないのかも。 と思ったときだった。 階段を上って行くあの人の後頭部が見えた。 私もさっと立ち上がって、 待合室を出て階段の横を早足で歩いて あの人の並んでいる列の後ろに並んだ。
ユミノさんは、 その2つ向こうのドアのところ(隣の車両)に スマホを見ながら並んでいた。
うん。大丈夫。見つかってない。
と、ここまでは ちょっとスリリングながら 予想以上に順調な展開だったけど、 このあとは いつものように なんてことない朝の通勤風景だった。
あの人の向かい側に座れたけど、 あの人はずっとボサノヴァ書店のカバーをつけた本を読んでいたし 私も同じようにずっと本を読んでいた。
まあね。 いつ見てもぼーっと音楽を聞いているよりは、 文庫とか新書を読んでいるほうが 少しは知的に見えると思うし、 今日はあなたのほうはあまり見ないで 私も本(『思考の整理学』外山滋比古著)に集中します。 (もう少し腕を伸ばしたかったけど いかにも「老眼なので!」って感じなので、 肘を80度ぐらい曲げて、ぼやけたままの字を読んでいた。 ちょっと疲れた。)
そうそう。 こないだJINSでいろんなめがねをかけてみた。 ほんとにたくさんの種類があるのね・・・。 今まで「私ってめがねが似合わないよなー」と思っていたけど、 かけてみたら似合うのもあってほっとした。 あんまりみたことのない色だけど 肌色っぽいベージュのフレームのがすごく似合ってた。 よし。もし買うならあんなのにしようっと。
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