（出勤前の夫の顔を見て）


　「ちょっと。その鼻毛何とかしていってよ。（そのままで行ったら）
　　一体、妻は何してるのかと思われちゃうよ。」

「妻ハ、何モシテナイ・・・」

　「『天然な人』ってどんな感じの人？」

「Ｙｏｕみたく、頭の上にお花が咲いてるような感じの人だよ。」

　（寝言。）


　「う〜ん、しょうにゅうどう・・・ムニャムニャ。」

「夏休みに石垣島行った時の夢か！？」

　「『ヒサヒト』。どうも呼びづらいな。

　　『こら！ヒサヒト！』とか。」

「Ｙｏｕにそういう状況は起こりえんね。」

　（食事の後片付け中）


　「その『豚バラ』なんとかして。」

「何？『豚腹』だと？」

　「講師の人が『ハイ、右から・・・』とか言ってるのに、
　　Ｙｏｕだけは絶対みんなと反対方向からやってたね。」

「先生に合わせたんだ。」

　※講師と受講者は向かい合っていた。

　（暑さに耐え切れず）


　「エアコンつけようよ。隣（夫の同期）はガンガン使ってるよ。ねぇねぇ・・・」

「そんなに隣がうらやましければ、隣の子にしてもらいなさい！」

　（明け方、寝ている夫に）


　「寒くない？」

「寒い・・・アイ・アム・寒い！・・・ムニャムニャ。」

　「今日、学食でさぁ・・・」

「『社食』でしょ。30過ぎて、いつまで学生気分なんだ？」

　（東急ハンズにて。デモＶＴＲを見て、どうしても欲しいと、
　　足の指や裏をごしごし洗うタワシのようなものをせがまれて
　　買った後、家具売り場で。）


　「またＰＲの映像見てる。これは買わないからね！」

「このイスに座ると、集中力が増すんだって。」

　（私の話を聞いてるんだか、聞いてないんだか生返事をしていて突然）


　「え？誰さん？」

「『八百屋さん』って言ったんだよ。」