以前より興味がありつつも参加を見送っていた耐久系イベント「筑波8耐」に参加。メンバーはスナ、走り屋さん、忍者麺、まーさん、H高さんの5人。皆この手のイベントは初参加ということで、期待と不安を胸に筑波へ乗り込んだ。
前日に現地入りし、某所にあるスーパー銭湯にて仮眠をとった。当日の朝、鉛色の空からはパラパラと小雨が降っていて、いきなり気持ちが萎える。こんな天気の中走りたくない。そしてパドックの雨対策などの準備もしていない。
しかし、会場である筑波サーキットに到着した後に天気が持ち直して、以降は曇りの天気で持ちこたえた。ある意味、快晴より気温が抑えられて、最適な天気だったかも。
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初めての参加で段取りがうまくいかずにパドックエリアにたどり着くまでに時間がかかってしまい、もうほとんど場所がなかった。でもかろうじて自分たちのスペースを確保することができた。
試走時間が始まったので、走る準備をして試走に出かけた。筑波サーキットは1周約2kmで、クローズドサーキットならではのきれいな路面と平坦路のおかげで簡単に速度が上がる。
風を遮るものがないので単独走行だと風圧がきついが、集団で走れば楽に30km/h台後半〜40km/h前半が出せる。車を気にせずに高速で思いっきり走り続けられるというのが気持ちよかった。
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8時間耐久レースの前に、20周年記念の1周TTが開催された。当日参加イベントということで、急遽参加することに。もちろん、チーム最強の忍者麺がエントリー。鬼漕ぎで目の前を通過していった。
結果はなんと3位。本人曰く、「最初で飛ばしすぎて後半バテた」とのことだが、この人数の中で3位は賞賛に値する。普段からもっとトレーニングしていたら、きっといろんなレースで活躍するんだろうなぁ。
↑ ル・マン方式のスタート
メインイベントの耐久レースのスタート時間が近づく。走行順は忍者麺、走り屋さん、スナ、H高さん、まーさんの順。ル・マン方式のスタートで、300チーム以上が一斉にスタートする瞬間は壮観だった。
↑ ライダー交代時はスムーズなセンサー交換が大事
ときどきカーブなどで落車がありつつも、全体的には平和にレースが進んでいった。うちらのチームも1人4〜5周のローテーションで順調に周回を重ねていく。ライダー交代の際は補佐役が1人付いて、フォークに装着するセンサーの交換を行った。
↑ ピット上からのホームストレート
ちょうどいい速度の集団を捕まえて後ろに付く事ができればいいが、集団が見つからずに一人旅になるとかなりきつい。走っているうちにわかってきたが、一人になってしまったら無理せずに後ろから来る集団を待った方が効率がいい。
おれの最初の走行ではほとんど単独で飛ばすことになり、急激に高負荷の運動をしたものだから、交代した後も腹痛や息切れが治らず、かなりの時間ぐったりしていた。最初に無理しすぎるのもよくない。
↑ 久しぶりに食べた函館カレー
1度走ると数十分は休むことができる。ガスを持参したので、お湯を沸かしてカップラーメンを食べたり、米を炊いてレトルトカレーを食べたりして、簡単な飯でエネルギーを補給した。
↑ パドックエリア
パドックでは、まーさんが持参したブルーシートの上に各自用意したイスに腰掛けて休憩したが、他のチームは皆屋根付きだった。日差しや雨も防げて、魅力的なアイテムだ。次回は是非とも用意しておきたいところ。
逆に、他のチームは使ってなかったけどうちらが使っていたアイテムで素晴らしかったのは、トランシーバー。まーさんが用意してくれたこのアイテムのおかげで、どのタイミングでピットインするのかがわかって、交代がスムーズに行えた。走りながら無線に向かってしゃべっていると、ツールの選手気分だ。
↑ 6時間経過
数時間が経ち、みんな走行に慣れてくる。いい集団を捕まえれば、全然疲れないまま交代することもある。時々、数十人の大集団に吸収される。空気抵抗が少なくなって非常に楽だが、一列になったり二列になったりと不安定な動きとなることもあり、接触しないように注意が必要だ。
↑ 交代を待つスナ(写真:忍者麺提供)
今回は、夏休みツーリング前に買って置いたQuickStepのアルカンシェルジャージを初めて着て走った。2005年の世界選手権を制したトム・ボーネンは、同い年で誕生日も1日違いということもあり、とてもお気に入りの選手。
↑ だいぶ暗くなってきた
夕方になってくると、雲の合間から青空も見えてきて、とても穏やかな空が広がった。そして辺りは次第に暗くなっていった。夕暮れの中、コース上では絶え間なく選手達が走り続けている。
↑ ライトアップされたコース(写真:まーさん提供)
耐久レースは19時で終わりだが、18時半でピットが閉鎖する。つまり、最終走者は30分間走り続けなければならない。その枠を避ける戦いが始まり、皆自分に回ってこないように計算しながら走ったり。
自分の番としては最後と思われる順番が回ってきた。最後の走りは、オラオラモードでガンガン飛ばして走った。走り終えるのが惜しくて、5周した。しかし、忍者麺の計らいで他のメンバーは1〜2周で交代をし、ギリギリで最後におれの番が回ってきた。
↑ 最終走者がつくる集団(写真:忍者麺提供)
実は、最終走者として最後の30分間を走るのも、まんざらでもなかった。夏休みの最後の走りとなるので、「夏休み楽しかったな〜」とか色々思い出しながら、ライトアップされたコースを走り続けた。
最初は人の後ろに付いたりしていたが、そのうち千切れたりして、逆に先頭を引っ張ったりもした。ホームストレートを通過するたびに大声援(これは自分への応援ではないのだけれど)。セカンドウィンドなのか、自分でも不思議なくらい、ガンガン走り続けることができた。
↑ 最終走者としてラスト30分を走り終えたスナ(写真:忍者麺提供)
最終周回を無事に走り終えると、だいぶ待たされた後にウィニングラン。最後は花火が上がり、8時間走り続けた後の打ち上げムードがよかった。最終走者で走れてよかった。
↑ 8時間協力しあった仲間達
始めは何もわからなかったけど、終わってみれば、耐久系イベントがとても楽しいイベントだということがわかった。そして、色々と足りなかった物や知識などもわかったし、来年はこのあたりを踏まえた上で、是非とも参加人数を増やして、みんなでワイワイ盛り上がりながら参加したい。
走行日:2006/08/26
積算距離:14811km(ロード)