思い出の貝殻をお気に入りの小瓶に詰めたら・・・
耳に近づけてそっと・・振ってみてください
懐かしい音が聴こえて来ませんか!?
虹に映った涙
あの時の虹
決して忘れない
雨上がりの街で見つけた
綺麗な七色に
キミの横顔が映ってた
涙の跡が
うっすら滲んだ横顔
あの頃
どうにもならない痛みさえも
キミのチカラで癒された
キミが居るだけで
キミが今日
おはようって笑っただけで
ボクはその日一日幸せだった
あの頃
キミのこと何もわかってなかったね
ボクはいつも
自分のことでいっぱいで
キミが隠した悲しみを
見ようとさえもしなかった
だから
キミの澄んだ笑顔だけを
信じていたよ
その笑顔が曇ったあの日
辛い気持ちを隠していると知った時
何も言えないボクの前から
キミは黙ったままで行ってしまった
あれから
ボクは空白のココロでずっと
キミを探しているよ
いつかきっと戻って来てくれると・・
雨の後には いつも
あの虹を キミの横顔を
ずっと探しているよ
ごめんね
今度キミに会えたなら
キミのこと
ずっと見ているよ
今度こそ
ずっと見ているから・・
140
***
Place of peacefulness「安らぎの場所」を聴きながら
緑の頃・・・
風が薫る
緑鮮やかに萌える
時に立ち止まって
まわりの景色に目を凝らす
ふと思い描いてみよう
あの頃の一場面
あの時の心とココロ
時のグラデーションを
今
この風が運んでくれる
139
SPRING・・飛ぶために
キミを誘う
たおやかな風に
ひと時・・
心を遊ばせたなら
白い羽根着て
はじめての音を奏でる
臆病なピアニッシモに
恋の歌など・・
おねだりしてみませんか?
138
恵み・・・今日の始まり
生まれたばかりの
今日という恵み
朝露の中で
消え入りそうなココロに
水色で真っ新な
木綿の服を着せ
出かけよう
朝の光を
その夢に降りかけて
小さな日常など
イメージのままに
生まれたばかりの
今日と言う恵み
朝靄(もや)に隠して
掻き消してしまいたい
鈍色(にびいろ)の過去は
できるだけ千切って
ちいさな欠片にしてしまう
出かけよう
朝の戸惑いも
白い吐息も
追憶のアルバムの
ページの中に封じ込め
生まれたばかりの
今日と言う恵みの中で
何の拘りも持たずに
ナチュラルに
空気にほどよく溶けて
風にすべてを預けたら・・・
この朝を始めるということ
今日という日を
歩き始めるということ・・・137
ようこそ 春
遅れがちの桜
南から淡く吹く 薄紅の風
力強い 息吹(いのち)
美しき 生命(あい)
待つ心をやさしく包む
香(かぐわ)しき営み・・・
136
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