読書記録

2025年02月27日(木) 教誨 / 柚月 裕子

 

 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。
響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。
事件当時、「毒親」「ネグレクト」と散々に報じられた響子と、香純の記憶する響子は、重なり合わない。
香純は、響子の教誨師だった下間将人住職の力添えを受け、遺骨を三原家の墓におさめてもらうために、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。


事件の根底にあるのは
家庭を支えない父・夫・社会のいじめ

哀しい物語ではあるが、やはり一番の犠牲は幼くして死んでいった二人の子供だ

















2025年02月20日(木) ギフテッド / 鈴木 涼美



 第167回芥川賞候補作にして、『「AV女優」の社会学』『体を売ったらサヨウナラ』などで知られる鈴木涼美の、衝撃的なデビュー中編。

歓楽街の片隅のビルに暮らすホステスの「私」は、重い病に侵された母を引き取り看病し始める。母はシングルのまま「私」を産み育てるかたわら数冊の詩集を出すが、成功を収めることはなかった。濃厚な死の匂いの立ち込める中、「私」の脳裏をよぎるのは、少し前に自ら命を絶った女友達のことだった――「夜の街」の住人たちの圧倒的なリアリティ。そして限りなく端正な文章。新世代の日本文学が誕生した。



主人公の腕から肩にかけて彫られてる刺青の下には母親に焼かれた火傷の跡があった

母が焼きたかったのは自分の肌なのだろうか。むしろ、自分の体内で作り出した私の肌は、母の肌でもあったんだろうか。









2025年02月15日(土) 幸せな最期を迎えた91歳ひとり暮らしの食卓


大崎博子
大崎夕湖 母子の共著


91歳の、ひとり暮らし。食を自由に楽しむ晩酌の友−。亡くなる前日までXで発信を続けた、シニアインフルエンサー・大崎博子の日々の料理レシピを紹介。管理栄養士から見た健康長寿の秘訣、娘から見た母の生き方なども掲載。


いわゆるピンピンコロリで逝かれた




併せて
婦人公論 12月号
















2025年02月12日(水) 脳のおそうじスープ / 内野 勝行


 認知症予防効果に脳トレはよく言われるが、大事なのは「脳のクリーニング」だそうだ
脳のたまったゴミ(アミロイドβ)をデトックスするための栄養

トマト
蒸し大豆・くるみ
桜えび
すりごま
ツナ缶(ノンオイル)

中濃ソース
こめ油

↑ の材料を擦り砕いて混ぜてスープの ”素”を作る







2025年02月06日(木) 冬の童話 / 白川 進



 暗い過去を糧に、大きな成功を収めた男・聖人。美しい心を持て余し、生きる希望を失くした女・そら。ひたむきに2人が結ばれた時、哀しい奇跡が起こる…。著者渾身の書き下ろし純愛小説。


捨て子で施設育ちの聖人

母の再婚、異父弟の病そして医療費負担

小説あるあるの親子ほども年齢の違う二人の恋愛
そらは実父、弟そして恋人を失った


随所にアメイジングレイスの出てくるのが良かった










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