Hiro's Diary
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ここ数日、レコーディングが続いています。
機材の発達のおかげでレコーディング・スタジオへ出向くことなく、自宅でファイルを作ったり、他の自宅スタジオでゆっくり時間をかけたり出来るので楽に仕事ができますね。
さて、レコーディングになるとギターのサウンドの細かいところが気になるようになります。で、ついにストラトもダイレクト回路スイッチを増設しました。
まず最初の写真でピックアップが直付けされている様子が見えます。これはBBSで少し話題になっていたので撮ってみました。
次の写真は使われているキャパシターです。この写真は再配線の前にとったものです。現在は1VOL/1 TONEとダイレクトスイッチに変えました。配線材はビンテージ布巻き材です。
そして完成写真です。 僕はストラトは大好きなのですが一弦のすぐ横にVOLのつまみがあるのはいつも気になっていました。なのでレイアウトに変えてみました。高音弦のミュート弾きでもつまみが邪魔にならなくなります。
音の方もばっちりですが・・・・少〜し、ノイズか出ます。ほんの少しです。ライブでは気にならない程度です。PUセレクターをミドル・ポジションにすると消えるところからすると、やはりハムでしょうか。配線不良のノイズではないようです。
出来ることは配線材を単線からシールド線に交換することかな? 今度やってみます。
次なるプロジェクトはVOLVOの天井内張りの張替えです。 助っ人を得ることが出来ましたので、早速材料を発注しました。 色はライト・グレー。
全く初めての試みなので、うまくやり遂げる自信は・・・・ない。 ぐちゃぐちゃになりそうな予感がします・・・。
2005年09月20日(火) |
Stratocaster |
一日で滞りなく作業終了しました。 やはりネックの握り感が「さらさら」になりました。
僕はどうもただ機械で切り出しただけとしか見えない、エッジの立ったシェイプがあまり好きではありません。なので、ヘッドも大きく面取りしました。丸くなっていい感じです。
ロッドを調整してセットアップすると、どうも一弦の2&3フレットがすこしDipしているようです。そのためにすこしビビるのですが弦高を少し上げることで対応しました。
僕のギターはずべて弦高はかなり低めです。そのためネックがまっすぐであることと、フレットの状態が整っていることは不可欠なのですが、その中にあってこのギターは一番弦高が高くなりました。それでも標準以下かもしれません。
さていい機会なので(1)塗装剥ぎテレ(2)塗装剥ぎストラト(3)カスタム、の3本を弾き比べてみました。やはり一番いいのがテレですね。音はクリスピーかつレゾナンスも感じるファットな音です。カスタムはネックが一番細いため弾きやすいですし、ボディの構造故か一番ストレートな澄んだ音がします。タップできますのでシングルコイル・サウンドも得られるのが大きな違いです。でストラトはといいますと、何と一番ダークな音です。しかもミニハムの特徴である「ハンバッカーとシングルの中間」的な音がそのまま出ます。でもリアPUの音は僕にとっては使いにくいですね。なので少しリアPUを低くして、ミックスポジションですぐにバッキングに使えるサウンドに切り替えられるようにしました。
どれもいい部分を持っていますが、(3)のカスタムが今後の経年変化によってどうなっていくかが楽しみです。
楽しみといえばセプターがどう変わってくるかも大いに期待するところです、このセプターは太い弦を張り、ジャズコンボ用に活躍する予定です。
2005年09月19日(月) |
Stratocaster |
今度はストラトのネック塗装を剥いでみました。特に不満はなかったのですが、やはりオイルフィニッシュの「さらさら感」を体感すると、ポリやラッカーの「ぺたぺた感」が気になってしまいます。
なので思い切ってストラトも剥いでみることにしました。また大変な作業になるのかなあと危惧しましたが。これは薄いポリ塗膜でしたので、すぐに木地が出て楽々でした。
ペーパーで表面を整えた後、ボディとの色の感じを合わせるためにステイン処理をし、ややダークに色づけをします。そしてオイル処理です。
勿論ネックのエッジやヘッド周りの面取りも思い切ってやってます。フェンダーのデカールが取れてしまいましたが、手に入れば貼ってみようかと思案中・・・・。
今住んでいるアパートの周りは、夜静かなところです。NYのアパートの周りの騒々しさに比べたら凄い違いです。でも静かなところなのに、あまり静かではないこともある・・・。何故か。
虫の鳴く声がにぎやかなんですね〜。決してうるさくはないですよ。なかなかいいものです。
が、たまに特に音が大きい一匹いることがあります。よく耳を澄ませてみると・・・・何とその音は家の中からします。そうです、時々家の中に入ってきて鳴き出すんです。捕まえることが出来るときもありますが、犯人(?)は鈴虫です。
昨日家の中に入ろうとドアを開けると、足元にピョンと飛んだ虫が・・・・、やはり鈴虫でした。そうか、こういう時に便乗して入ってくるんだ。
でも人が出入りするまで、ドアの前で待っているんだろうか・・・・。
最近手に入れたプリンストン・アンプはさすが良い音がします。が、昨晩軽〜く感電してしまいました。やはりアースがきっちり落ちていないようです。米国ではアース端子つきの3極電源プラグを使用するのですが、これはまだ当時のままの2極プラグでした。
早速リペアに出して「パワー・コード交換及びキャパシターのチェック」を依頼しました。
もうひとつはセプターです。 ネック・リシェイプが主な依頼ポイントです。ついでに自分でも出来ることですが、ピックアップ交換、サーキット変更等も含めてリペアに出してきました。
ニューヨークでは最後まで納得いく仕事をしてくれるリペアマンに出会うことが出来ませんでした。(Rudy'sがその中では一番良かったです。)しかし、このリペアマンには一度も期待を裏切られたことはありません。
どうなって返ってくるか・・・・期待しましょう。
今日は楽器回りのメンテナンスではなくて、ダイニング・テーブルの天板塗装です。
昨日は、今まで使っていたテーブルの天板をはずして、ホームセンターで購入した天板と交換、そしてステインで色付けをしました。で、今日は仕上げのためのポリウレタンを塗っています。ギターからは剥がしたポリウレタン・・・今度はテーブルに塗っている・・・変な感じです。
やはり用途に応じた塗料が最適ということでしょうか。 今回はお気楽にやっています。
ボリューム&トーン・ポットをバイパスすることによって得ることが出来るサウンドの変化。これを表現できる言葉が見つかりました。
ポットを通過した信号によるサウンド・・・数日経って落ち着いた弦 バイパス時のダイレクト・サウンド・・・・張り替えたばかりの新品の弦
この違いですよ! 決して「死んだ弦」との違いではありません。あくまで数日後の弦の音との違いのようなものです。
これってほんの少しの違いですけど、歴然とした違いでもあります。周波数特性的にいうと、きっとプレゼンスと呼ばれる帯域の違いかと思います。勿論高音弦にのみプレゼンスは含まれているわけではなく、巻き弦にもプレゼンス帯域はあります。特にピッキングの瞬間の「ガリッ」という摩擦音系がこれにあたるのではないでしょうか。
誤解ないように説明を加えますと、古い弦でも「バイパス」すれば良い音になる、というのでは決してありません。正しくは「新しい弦」でもポットを通過すると音が曇る(プレゼンス帯域をロスする)、というのが妥当でしょう。本当の「新しい弦の音」はバイパス時にこそ得ることが出来ます。
少なくともこのギターでは・・・・ですが。
部品が届いたので配線作業をしました。 配線材はビンテージWE単線布巻き(効果のほどは不明です)、キャパシターはビンテージ・スプラグ(まあそれなりの効果は・・・あるのでしょう)。
しかし音が曇ったんですよ。ボリューム&トーン共にフルテンでもパーツを通過しているわけですから当然ですね。やはり元の音が欲しい・・でもボリューム&トーンが必要な場合も多々ある・・・何とかしないと・・・。最近は10のときにショートするようになっているポットもあるようなので、それを使うのも手なのですが、ここは正攻法(?)で何とかすることにしました。
というわけで急遽ミニ・スイッチを近場で調達し、増設しました。なんということはないただのバイパス・スイッチです。このスイッチでセレクターから直出力回路と、ボリューム&トーンを通過する回路を切り替えるようにしました。
以前のダイアリーで「配線が分からない」と書きましたが。ちょっと考えると極めてシンプルな回路なので問題なく出来ました。
両ポットをバイパスすると「霧が晴れたような」抜けの良いサウンドに戻ります。特に巻き弦での違いは顕著です。もしかすると弾いている本人にしか分からない違いなのかもしれませんが、確かに違います。さらに、副産物としてこのスイッチは「プリセット・ボリューム&トーン・スイッチ」としても活用できるのでいいかもしれません。これはショート・サーキット・ポット(正式な呼称は知りません)では出来ない機能でしょうから、この「スイッチ増設」方法はお勧めです。
プッシュ&プッシュ・ポットを使って同じことが出来ればもっとスマートなのでしょうが、その場合スイッチ切り替え時にポットの設定が動く可能性がある・・・ということで、この方法がベターだと思います。手前味噌かな?
エフェクター・ボードが完成しました。
リバーブを入れようかとも考えていましたが、スペース&電源の理由によりやめておきました。ボードがある程度大きいと色々と入れたいという思いも起きますが、入れてしまうともうひとつのボードと似たようになってしまいます。 そうは言っても、このボードはプログラムできますし、入っているエフェクター自体チューナーとボリューム・ペダルを除いて全く違いますから、「違うサウンド、違う使い勝手」であることは確かですね。
サウンドは上々です。
VOLVOの天井張り替え前にやることがあります。ギグ用のエフェクト・ボード組みです。
まずは準備しておいたボードにエフェクターを仮結線し、各機能の確認をします。機能確認の後は位置を決め、配線ケーブルを作成します。全てのエフェクターがループ配線故、ケーブルの本数が多いためちょっと大変です。
というわけで着手しました。下の写真が仮配線したところです。
塗装を剥いだのは大正解!苦労のし甲斐があったというものです。今までこのテレはメイン・ギターとして位置づけていましたが、それは満足していたからではありませんでした。
「きっといい楽器になってくれるだろう」という期待があったからなんです。しかしすでに5年経過しても、大きな経年変化がありません。いい楽器に変わっていく兆候が見られなかったんです。
そこで思い切って塗装を剥いだわけです。
既に書いたように密閉された状態から開放され、呼吸をし始めたような・・・そのような感じです。よく良い音が鳴ることを「ベルが鳴るような・・」(bell ringing)と表現することがありますが、まさにringingという鳴り方に変わりました。
弾いていて楽しくてしょうがないんです。見かけも数段良くなりました。きっと心から「メイン・ギター」と呼べる日が来ることでしょう。
でもそのためには大きな壁をクリアーしなければなりません。ピックアップの選択です。ボディの鳴りとサウンドが変わったわけですから、マッチングの良いピックアップも違ってくるかもしれません。今付けているのはケント・アームストロングのハンバッキングです。まあこれがそのまま使えれば一番いいですが、駄目なら手元にある同じくケント・アームストロングのP−90タイプ(サイズはハンバッカー)を試してみようかとも考えています。でもシングルコイルなのでノイズの問題を抱えてしまうのが心配です。
悩み(楽しみ?)は尽きません。
下の写真にはVOL&TONEのポットが外れた状態です。試しにPUセレクターだけで結線していると・・・あれ?それでもノイズが出ます。しょうがないのでPUセレクターも介さずにフロントPUを直結配線してみました。なんとそれでもノイズが出るんです。弦を触るとそのノイズが更に大きくなります。いったいどこがおかしいのだろう???VOLポットが駄目だったのは変化のカーブで明白だったのですが、こうなると更に問題の原因がありそうです。残る可能性はPUそのものと、アウトプットジャックから出している配線材です。
問題も尽きません。
と思ったらやはりアウトプット・ジャックから結線に問題がありました。とりあえずPUセレクターのみを介しての配線を行い、サウンド・チェックをしました。結果は以下の通りです。
1)ケント・アームストロングのPUとのマッチングは概ね良好。 2)セレクターのどのポジションも使える音になりました。 3)リアPUは耳につく感じが薄れ、フロントPUのもたつきも解消。 4)立ち上がりが良くなり、粒立ちも改善されました。 5)5−6弦のハイポジションがすっきりし、使える音になりました。
いいことばかりで今のところ悪い面は感じていません。
しかし、Vol&Toneを装着した後はまた音の抜け具合は変わってくるでしょう。20年前使っていたストラトはこのようにセレクターから直出力だったこともあり慣れていますので、レコーディング等での使用を考えるとこのままでもいいのですが、ライブ・ギグではVol&Toneによるコントロールも必要になります。ミニスイッチを増設してVol&Tone回路をバイパスさせるオプションができればいいのですが配線方法が分かりません。(知識のある方ぜひご教授を!)
キャパシターはビンテージのスプラグを今までどおり使います。配線材に関してはWestern Electricのビンテージの単線布巻きを使っています。
さあ組み込み&セットアップです。
まずはピックアップやピックガードを付けて配線です。 ・・・できた。でも、音が出ない・・・・ノイズしか出ない。
よくチェックしてみると、配線に間違いはないもののどこかでホットとアースが短絡しているんですよ。でも幾らみても分からない。で、テスターで色々探ってみると、ボリュームポットの中身が壊れてしまっている可能性が・・・。まあ、これは部品を買ってきて交換すればいいことなんだけど、そうもいかないんです。というのはボリュームのつまみ(ノブともいいます)が取れないんです。ミリ仕様の小さい六角ネジで固定されているようなのですが、それに合うレンチがないんですよ。これが取れないと、ポットの交換が出来ない・・・。
と思っていたら、取れました。というより無理やり取りました。 ポットとノブはオンラインで発注しましたので。これは後日の装着となります。
それまでは出来る部分をやりましょう。 というわけでネックを付けて弦を張ってみました。 まずポリ塗装を剥がしたネックなので、ネックそのものの強度は絶対に落ちているはずです。なので少しだけロッドを締めてからネックを取り付けました。そして本当は11の弦を付けたかったのですが、手元にあった10のセットを暫定的に張ってみました。
既述の理由でアンプから音は出せないのですが、これで生音はチェックできます。
びっくりするほど生音の印象が変わりました。この変化を言葉で表現することは無理なのですが、あえて言うとすると・・・今まで密閉パックされていたボディが解放された感じですね。木のギターを弾いている、そして鳴っているという感じが強くなりました、それにポリ塗料分の重量軽減も出来たようです。これも音の変化に影響を及ぼしているはずです。
良いか悪いかはまだ言えませんが、持った&弾いた感じはストレスがなくなったかのように明らかに良くなりました。あとは電気系を修理して最終の音チェックの後に明らかになるでしょう。
塗装剥ぎも無事終了し、オイルも3−4回塗ることが出来ました。 そこでボディとネックを合わせてみました。なかなかいい感じでしょう?
後は組み込みとセットアップを行うだけです。 さあ、音はどのように変わっているでしょうか。
何とかまだらに残っていた塗料も剥いで、いざオイル処理へ!
一度オイルを塗ったら、少し残っていた色部分が強調されれてしまったので、再度ペーパーをかけてやり直しを余儀なくされました。
今度こそ、という気持ちでオイルを塗りました。まあいい感じです。 裏のマホガニー部分は薄い処理で見た目、手触りとも十分のようです。 トップのメイプル部分はセカンド・コートをしてもまだ足りない感じがします。水をきれいにはじかないんですよね。使用しているオイルはある程度の塗膜を作ってくれるということなので、きっとオイルの量かもしくは処理回数が足りないのだろうと思い、もう一度塗ります。
土曜日にも更に塗る予定です。 週明けには組み上げることが出来ると思います。
で、今考えているのは弦のゲージをどうするかということです。 今までは10のセットだったのですが、11にしようかと考えています。 でもその前に10を張って、サウンドの変化を確認したほうがいいかもしれませんね。
久しぶりの写真付きです。
220番のペーパーでざっと表面を均した後、0000番のスチールウールで磨いてみました。なかなかスムースになったんですが、1000番のペーパーでさらにつるつるにしました。
今日、オイルが届く予定です。 まずは見えないところで練習してから、オイル処理します。 でも軽く色づけしてみようかな、とも考えています。
***追記***
オイルが届き、マホガニー部分の処理をセカンド・コートまで終えました。 トップもファーストコートしてみたのですが、どうも黄色がまだらに残っているのが気になりだしました。これもいいかな、と思っていましたがやっぱり完全に剥ぐことにしました。もうひとつの問題はトップの木地に0000のスチールウールの粉のようなものが付着し、見た目が汚くなっていることです。
というわけで、明日はトップ部分の最終剥ぎ作業です。
ちなみにこのオイル、少しポリウレタン成分が含有されているのではと思います。6月に家具の再塗装をしたのですが、その塗料と匂いがほとんど同じです。まあそうは言ってもポリ塗料そのものが嫌いなのではなく、「厚いポリ塗装」が駄目なのであって、擦り込む感じに薄く塗る分には問題ないでしょう。
色づけもうまくやる自信がないので、ナチュラル仕上げになりそうです。
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