今年のNHK、大河ドラマ。 「江」 本能寺の変の信長は。 『髪の毛一本も残すな』 と、森蘭丸に告げて、奥へ行く。 そのシーンを観ていて。 ああ、アタシは。 髪の毛一本でも残して、この世を去りたいと。 そんな風に思ったのデス。 それは。 癌の治療で、髪の毛が抜け。 カツラを必要とするヒトたちに。 人毛でのカツラが作れるように、と。 アタシは、治療において髪の毛が抜けること、全く気にならなくて。 それはそれでいいとの考えだったけれど。 やっぱり髪が抜けるのは嫌だと考えるヒトの方が多く。 なれば。 アタシの。 使って貰える躰は髪の毛一本も含めて全て。 利用して欲しい、から。 あのシーンを観てから。 シャンプー後の髪も。 手入れしていない爪も。 かさかさの皮膚も。 全て、全て、愛おしむべく。 手入れを始めたのです。 この世を去った後。 躰の全ては献体し。 使える臓器は全て。 使えなくとも。 通っている病院は国立病院なので。 生徒さんの解剖の練習とか。 本当に。 どんなことでもかまわないから。 利用して欲しいと考えているのです。
癌って。 ちっとも怖くない病気。 転移したって案外元気で。 アタシの場合は、セイシンの方が。 ヤヴァイ 周りに迷惑をかけなければ。 とっくに終わらせたい生の道。 けれど。 自らはやっぱり。 どうしたって周りに迷惑がかかるので。 それはしない。 誘惑にふらふらと。 惹かれるけれど。 でも。 絶対にしない。 でもそれも。 結構辛い日々。
目眩が治まらず。 三連休もバレンタインも、なにも。 出来なかったアタシ。 別に誰が責めるワケでもないのだけれど。 アタシの中のアタシが。 責める。
明日はまた病院の日。 しゃんとして。 前を向いて。 俯かず。 受診してこよう。
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