そこのパンを。 アタシはそう呼ぶ。 アタシもおさるもともに。 大のパンスキーだから。 その店のパンに出会った時は。 言葉もないほど、美味しさに驚いた。 幸せが突然やってくると、ヒトは言葉をなくすらしい。
パンスキーふたり、美味しいとこ探求しようと。 サイトの口コミ情報。 そしたら住んでいるところ、わりあい近くにとても評判の良い店。 チャリチャリこいで10分ほど。 下町の一角にある、大人ひとりが入れば店一杯になる小さな処。 あまり小さいので。 パンは銘々で取る方式ではなく、指をさして、あれ、これ、と。 そうしたら店主自ら取ってくれる。 どれもこれも突飛な品はなく。 ごくごく普通のパン。 値段も80円から200円ほど。 朝、8:30分から店を開けているので。 朝食にクロワッサンなんて。 ちょいとお洒落ができる。 初めて口にした時は。 何て言うか、パンなんだけど、食べたことのないような味。 うん。 パンなんだけれど。 言葉に表しようのない、味、噛み応え。 落ち込んでいたって、この店の焼きたてパンを頬ばれば、ピュンって飛んでいく。 今朝は。 アタシ、カボチャロールとずんだあんパン。 おさる、えびグラタン、焼きカレー。 美味しいね、美味しいね、と いれたてのコーヒーとともに。 贅沢してるな−。
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