生きて行く、私
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舞台の上でセリフを忘れた。 喜劇役者のように。
行くことも戻ることも出来ず。 ぶざまに。 ただ、立ち尽くした。
緩やかに流れ続ける時だけが。 私の心を。 やさしく撫で続ける。
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確かなものなど何もないけれど。
私には。
今でなくても。 明日でなくても。 たとえ、10年かかっても。
ひとめ、逢いたい、と。
果てしなく願う人がいます。
“またね”。
結果的には嘘になる、“またね”もある。 さよならのかわりの、“またね”もある。
それでも。 心にポッ、と明かりを灯す。 明日への掛け橋。
分岐点、は突然現れるものではなくて。 私たちは、毎日少しずつ。 何かを選んで。 何かを捨てている。
毎日は、同じように見えても違うから。
今日。 たくさん抱きしめあえたことに、微笑みを。 たくさん笑いあえたことに、祈りを。
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永遠、なんて約束はいらない。
ただ紡ぎ続ける、この瞬間が。
ふと、気づけば。 人生という布を。 織り成せば、いい。
きっと、誰かの。
潤んだ瞳に映る自分が好きなのだ。 寂しい心に染み込む自分が好きなのだ。 優しい言葉に愛でられる自分が好きなのだ。
嫌になるほど、愛されたがり。
愛した記憶はみな曖昧で。 忘却の、彼方。
結局。 自分自身しか愛せない。
息ができぬほど、咽び泣いても。
愛された記憶を胸に。
きっと。 私は、生きて行く。
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