月に舞う桜
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| 2015年05月30日(土) |
hide 50th anniversary FILM「JUNK STORY」 |
hideのドキュメンタリー映画を観に行った。 hideのミュージシャン仲間や後輩、親交のあった人たちへのインタビューに加え、生前のライブ映像やhide本人へのインタビューが織り交ぜられている。hideがどんな人だったのか、何を遺したのか、音楽への姿勢、周囲とのかかわり、愛情、才能……そういったものが様々なエピソードを通して語られ、hideをめぐる過去と現在が繋げられていた。
塚本高史のナレーションが、なかなか良かった。抑揚をつけすぎず、いい意味で淡々と落ち着いているのだけれど、端々に温かみが感じられる声だった。
hideのインタビューと、映画制作にあたって新しく撮ったhide以外の人たちのインタビューがうまくごちゃ混ぜになっているので、時間の隔たりをあまり感じなかった。同時期に撮ったと言われても違和感がない。 でも、よく見ると、やはり年の差は隠せない。 インタビュー対象者の多くは、ロックミュージシャンということもあってか年齢のわりに若く見える。それでも、彼らの顔や体型には、生きてきた年月が確実に刻まれている。皆等しく、17年分、老いているのだ。 hideだけが、若い。
ふとした拍子に、その「若さ」と「老い」の差を感じて、少しかなしく、寂しくなる。 けれど、私たちの17年分の老いは、誇るべきことなのだとも思う。
hide、私たちは、ここまで生きてきたよ。それぞれの年齢にふさわしく、体力が衰えたり、皺が増えたりしたよ。 私なんて、hideの年を超えちゃった。 みんな、それなりに年取っちゃったけどさ、それは私たちがちゃんと生きてきた証だよね。
hideのインタビューや、実弟で事務所社長でもある松本裕士さんの話からは、hideの孤独な一面がうかがい知れた。 多くの人に愛されても、仲間に囲まれていても、見た目が派手でも、本当はとても孤独な人だったのだろう。 あれだけ才能豊かで、先見性があれば、孤独も仕方のないことなのかもしれない。 別に、かなしいことでもないか。あれだけ周囲に愛をまき散らし、これだけ周囲に深く愛されているんだもの。
XJAPANからは、YOSHIKIとPATAが出ていた。 Toshlにもオファーがあったかどうかは分からないけれど、観終わったとき、出てなくてよかったなと思った。遠い昔の思い出を話すだけならいいけれど、解散時のこととか、hideが亡くなった時のこととか、今はまだ、聞かないであげてほしい。また自分を責めてしまう気がするから。
インタビューの軸となっているのは、盟友I.N.A.と、実弟の裕士さんだった。 裕士さんは、hideが亡くなった日のことを、いまでも後悔しているようだった。家まで車で送ったのに、なぜ部屋まで行って様子を見なかったのか、と。 後悔する気持ちは分かるんだ。本人にしてみれば、当然だろう。 でも、もう自分を責めないでほしい。 hideが死んだのは、hideがバカだったからだ。ただ、それだけだ。誰のせいでもない。
私、怒鳴りつけてやりたいもの。「酔っぱらって事故って死ぬとか、あんた、どんだけバカなんだよ!」って、ほっぺた張り倒してやりたい。
だから、誰も、自分を責めないで。
裕士さんは、本当にhideに尽くしてきたんだろうなと思う。 hideに乞われてマネージャーになって、そのときから、「hideさん」と呼ばなければならなくなった。ある意味、兄弟ではなくなったのだろう。 あれだけ偉大な兄を持つと、捻じ曲がった思いを抱いたり、兄とは関係なく自分の道で生きたいと思ったりしてもおかしくないのに、ずっと一番近くにいてhideを支え続けた。もはや兄ではなくなった「hideさん」から、ときには怒られたり、ときには車の後部座席から蹴られたりしながら。
私は、hideに対しても「悔やまないで」と言いたい。 XJAPANが解散したとき、「ファンを裏切ってしまったから、合せる顔がない」と言って、詰めかけたファンに姿を見せないよう、車の中で体を低くしていたそうだ。 当時、裏切られた、と思った人はいただろう。中には、いまでもそう思っている人もいるかもしれない。 けれども、少なくとも私は「裏切られた」なんて思っていない。あのときは確かにかなしかったけれど、すべては、仕方のないことだ。 そして、一番大事なのは、いま、XJAPANが進行形であるということ。
hideは、偉大だ。それは間違いない。 でも、生きている人間の方が、もっともっと偉大だと思うの。 だって、hideの音楽や言葉や想いが受け継がれていくのは、生きている人間がいればこそなんだから。
特に、I.N.A.ちゃん。 私は、実は彼のことをそれほど詳しく知らないのだけど、このドキュメンタリー映画を観ると、彼は本当に偉大だ。心から尊敬する。 hideに「才能のすべてを俺のために使ってくれ」とまで言われ、その通りにした人。盟友。片腕。同志。 hideが亡くなってわずか半年後、hide with Spread Beaverのツアーをやり遂げた。I.N.A.ちゃん自身が言っていたけど、その頃、バンドメンバーの精神状態はギリギリだったらしい。そりゃあ、そうだろう。それでも、hideのために、ファンのために、ツアーを回った(自分たちのため、という意味もあったと思うが)。 そして、現在。I.N.A.ちゃんの尽力により、世に出ることが叶った新曲「子ギャル」。hideの歌声をかき集めて、歌詞に合わせて1音1音繋ぎ、足りない部分はボーカロイド技術で補完したそうだ。なんと気の遠くなるような作業だろうか。亡くなった人の歌声と長い時間ひとりで向き合い続けることは、精神を激しく消耗するに違いない。 すごいな、I.N.A.ちゃん。たぶん、彼にしかできなかったことだ。 ありがとう。
やっぱりかなしいし、寂しくもなるんだけど、この映画を観終わったとき、不思議と元気が出た。 ライブ映像もあったし、hideのエネルギーややさしさや、強い思いや、ハチャメチャっぷりや、周りの人たちの大きな愛情をたくさん感じられたからかな。 hide自身はいなくても、私たちが生きている限り、hideもまだまだ続いていくんだって思えたからかな。 だから、元気が湧いてきたのかな。
頑張って前へ前へ生きていくぞ。
ありがとう。
| 2015年05月28日(木) |
Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION |
仕事のあと、横浜アリーナで行われたMr.Childrenのライブに行った。 ミスチルの横浜アリーナのチケットが取れただけでも奇跡なのに、実は9月の日産スタジアムも取れてしまった私。もう、今年の運をすべて使い果たしてしまったんじゃないだろうか、と、ちょっと怖いくらい。 かなり暑くて、仕事中ちょっとしんどくて調子が悪くなりそうだったけれど、結局ライブの最後まで体力が持ったし、翌日も体調を崩すことなく仕事できたので良かった。
去年の秋に横浜アリーナであったXJAPANのライブのときは、ステージから遠いスタンド席に車椅子スペースが設けられていたのでステージが小さくしか見えなかった。 今回のミスチルのライブは、アリーナ席の脇に車椅子席があり、Xのときよりはステージが近かった。ただ、高い位置ではないので、客席が皆立ち上がると、ステージが見づらくなる。 結局、どこの席でも良い面と悪い面があるものだ。それは、車椅子席に限ったことじゃなく、他の一般の人たちだって同じこと。
≪セットリスト≫ fantasy ロックンロールは生きている 旅人 fanfare Melody FIGHT CLUB 斜陽 I Can Make It 口笛 HANABI 口がすべって 蜘蛛の糸 REM WALTZ 放たれる 進化論 足音 〜Be Strong 幻聴 ===アンコール=== Everything(It's you) エソラ Marshmallow day 未完
ミスチルのライブは、本当に純粋に、楽しい。悲しいこととか苦しかったこととか、余計なことを考えなくていい。エネルギーが過剰すぎるわけでもない。 ただただ、無邪気に「楽しい!」って浸っていればいいから、楽だ。
最初の方のMCで、「ミスチルは東京でのライブが実はそれほど多くなくて、横浜でやることの方が多い。だから、横浜は僕たちのホームタウンだ」と言ってくれて、嬉しかった。親近感湧くわぁ。 あとは、「今日は五感をフルに使って、目で見て、耳で聴いて、ときにはにおいも……ミスチルの男臭さ、じゃなくて、人間臭さを感じてください」とも言っていた。
ステージセットやスクリーンの映像や構成が作り込まれていて、プロのステージだなあと思う。桜井さんが「メンバーで何度もミーティングを重ねてきた」って言うだけのことはある。私たちを楽しませたい、いいものを届けたいっていう想いが伝わってくる。
セットリストの半分は、6/4に発売される新しいアルバムの曲だった。 アルバム発売前に収録曲をガンガンやるって、すごいなあ。それだけ、新しいアルバムに自信を持っているってことかもしれない。 今回やった新アルバムの曲は、去年秋に行われたファンクラブ限定ライブで披露されていて、そのライブは、2月に映画化された。私はそのライブフィルムを観に行っていたから、「タイトルが思い出せなくても、なんか聴いたことあるな、これ」って曲が結構あって、今回のライブは楽しめた。
私、「ロックンロールは生きている」とか「fanfare」とか「REM」とか「エソラ」とか、速い曲だと自然に縦ノリしちゃうんだよね。 でも、周りを見ると、あんまりそういう人はいなくて、もちろん皆ノってはいるんだけど、全体的にXよりはおとなしい。まあ、Xよりおとなしいのは当たり前か。 で、そういう雰囲気…平均的なノリ方を見て「あ、そうだった。ミスチルって、こういう感じなんだった」と思い出す。
「I Can Make It」のあと、ステージから少し客席側にせり出た場所に簡易ステージを作って(ドラムセットを組んだりとか)、「口笛」からしばらくはそこで演奏してくれた。
「口笛」の前の3曲は新しいアルバムの曲だったから、そんなにコアなファンじゃない人たちを桜井さんが気遣っていた。
桜井さん「ミスチルが大好きで、いつもライブに行っているような友達がたまたま具合悪くなっちゃって、チケットくれたから来ました…っていうような人とか、最近付き合い始めた彼が車の中でいつもミスチル聴いてて、カラオケでもミスチルばかりで、正直もううんざりしてるんだけど、一緒にライブ行こうよって言うからついて来ました…っていう人とかも、いると思うんです。次は、そういう人もたぶん知っている曲です」
で、「口笛」。これは、1番を客席が歌って、2番は桜井さんと一緒に歌った。 うん、これはいい曲だよね。やさしい気持ちになれる曲だ。
「口笛」のあと、なぜか金魚の話。 桜井さんは、家でたくさん動物を飼っているらしい。犬、ハムスター、カメ、金魚……他にも言ってた気がする。 で、水の循環が悪くて、金魚を死なせてしまったそうな。ペットショップの店員さんに聞いたら、「水も、死んじゃうんですよ」と教えてもらい、それがすごく印象に残った。そこから、「HANABI」という曲は生まれた、と。
いや、ね。客席、苦笑いですよ。 「HANABI」って、めっちゃ心に沁みる名曲なんですよ。私、今回のセットリストの中では、一番好きなくらい。 その名曲が、もはや「金魚を死なせちゃった話」の曲になっちゃったからね、私たちの中では。
いや、でも、いざ聴いたら相も変わらず、ぐっと来る切実な歌でした。良かった良かった。
そのあと、またMC。 今日のお客さんの割合が7対3くらいで女性が多いから、反感買うかもしれないけど…と前置きして、桜井さん、ガールズトークの番組は絶対見ないと言っていた。 なぜかと言うと、テレビ番組はスポンサーが出す広告費で成り立っていて、スポンサーが広告費を出せるのはその企業が儲かっているからで、企業が儲かっているのは、皆が汗水流して働いたお金でスポンサー企業の商品を買っているから。で、皆が一生懸命働いたお金がガールズトークの番組なんかになってるのかと思うと、なんか嫌なんだそうな。
まあ、私は、ガールズトークよりも他にもっと下らない番組はいくらでもあるでしょ、と思うけどね。 そもそも、一生懸命働いて疲れて帰ってきて、ガールズトーク観て「そうだよねー、分かる分かる!」ってテレビの前で頷くのって、悪くないし。ま、私、女だからさ。
でも、桜井さんは男なのだ。 ミスチルの曲でも、たまに、男女の決定的な違いとかどうにも埋められない溝みたいなものを感じるときが、ある。 だけどそれは、決して嫌な感じでは、ない。 むしろ、女には不可解な男の本音を曲の中に込めたりするのを、結構好ましく、何だか愛おしく思えたりする。 「ああ、男と女って、やっぱり相容れないものなんだなあ。だからこそ、お互いが理解しようと努力しなくちゃいけないんだな」って痛感するし、理解しようと努力する姿勢が曲から感じられることも多い。
で、理解しようとする努力が感じられるのが、次の曲「口がすべって」なわけで。 桜井さんは、「戦後70年という節目に、どうやったら平和でいられるかを考えている」と言って、この曲に入った。 結局、世界全体の平和も、国家間や民族間の平和も、一対一の「理解しようとする努力」の先にあるものなんだろう。
「放たれる」は、生で聴くと、テレビで聴くよりもさらに強くて温かい曲だった。 「進化論」の前のMCでは、キリンの首はなぜ長くなったのかについて、三つの説を教えてくれた。 一つ目、ラマルクの説。経験や努力で親キリンの首が長くなり、それが子へと受け継がれていった。 二つ目、ダーウィンの説。突然変異で首の長いキリンが現れ、首の短いキリンは淘汰された。 そして、三つ目、最近提唱されている新たな説。親の世代では努力や叶わなかった願いが、子のDNAに書き込まれて受け継がれ、長い年月をかけて子孫の代で叶えられる。
三つ目は、ダーウィンよりもラマルクの説に近いものだろう。努力や願い、なんて、ずいぶんと情緒的だ。あんまり科学的じゃない気がする。 でも、この三つ目の説を取り上げたのは、何とも桜井さんらしいなと思った。社会を構成し、社会の中で生き、次世代へと何かを残すには、そういう情緒的な感覚も大事だ。科学の中にも……科学の中にこそ、温かさとか祈りとか愛とか願いとか、そういうものが絶対に必要なわけだから。
うーん、でも、ちょっと違うかな。私が考えていたのは、そんなに難しいことじゃない。正しい進化論がどれなのかなんて、私にはどうでもいいと思った。 いつかいつか、願いが叶うといい。ただ、それだけだ。今すぐには無理でも、ささやかな願いが集まって、いつか大きな実を結びますように。あの高い木のてっぺんにある葉っぱも食べられる日が来るように、信じて、いまは首を伸ばすことしかできないけれど。
アンコールは新旧織り交ぜた4曲。 「未完」でライブを締めたところが、ミスチルは今後もどんどんパワーアップしてくれるんじゃないかと期待を高めてくれた。 「未完」なんて、ずっと第一線を走っている立場だからこそ、堂々と言えることかもしれないな。
| 2015年05月03日(日) |
【4/29】Toshl DINE&CONCERT 2015〜プレミアム編 |
ディナー編はこちら コンサート編�,呂海舛� コンサート編�△呂海舛�
今回のディナーショーは昼の部と夜の部それぞれに普通チケットとプレミアムチケットがあって、私は夜の部のプレミアムにした。プレミアムチケットだと、コンサートの後に「プレミアム打ち上げパーティー」なるものに参加できる。要するに、もう少しだけ長くToshlと時間を共にできるよ、ということなのだ。 コンサート後、普通チケットの人たちは退席したけれど、多くが留まっていた。7〜8割くらいはプレミアム参加だったと思う。 ディナーとコンサートで、歌やトークに酔いしれ、笑い、涙し、これでもかと言うくらいToshlを堪能できて、夢のような時間にただただボーっとしていた。 席でそうして待っていると、シャンパン入りのグラスが配られた。「あとで乾杯があるので、お待ちください」とのこと。
あぁ、やっぱり乾杯してくれるんだ! (Toshlが一人一人と乾杯してくれるというのは、前々から告知されていた。)
ステージに姿を現したToshlは、プレミアムに参加の人数を見て、「いっぱいいるなあ」と呟いた。 「面倒だから、(乾杯を)全員で一回で済ませていい?」なんて、またまた塩対応な発言しつつも、もちろんちゃんとステージから下りてきてくれる。 一つのテーブルに10人。最前列の端のテーブルから順に、一人一人と「乾杯」ってグラスを鳴らして回る。
私のテーブルに来て、私の番になって、Toshlは私の左後ろに立っていた。 真正面に立たれて向かい合うのも緊張するけど、「後ろからハグ」に弱い私は、好きな人に後ろに立たれると、それだけでドキドキする(別に本当にハグされるわけじゃないことは、ちゃんと分かってるよ!)。 私はちょっと体をひねって振り返り、グラスを差し出した。そこに、Toshlのグラスが軽く触れて、音が鳴る。
乾杯。
それは、ほんの一瞬の出来事だった。 私は、「きゃっ」とか「ひゃっ」とか、素っ頓狂な声を発していたと思う。 こういうとき、サングラスの奥の眼をしっかり見つめながら「今日はお疲れ様です」と言える人が、本当に羨ましい。 私は無駄にファン歴が長いだけで、Toshlと接することに全然慣れない。いざというとき、伝えるべき言葉を、伝えたい言葉を、何も口に出せないまま、その「一瞬」が終わってしまう。
密集したテーブルの間を進みながら乾杯して回るToshlを、ずっと目で追っていた。おかげで、シャンパンを飲むことをずっと忘れていた。
感動は、時間差でやってくる。 乾杯が二つ先のテーブルまで進んだあたりで、私はやっと、「Toshlと本当に乾杯したんだなあ」と噛み締めて、じんわり涙ぐんだ。 Toshlとグラスを鳴らすなんて、信じられない事態だ。
Toshlは、乾杯の漏れがないように、次のテーブルに移る前に「ここは、もう全員終わった?」と確認していた。やさしいなあ。 Toshlは決して背が大きくないから、遠くのテーブルに行ってしまうと、取り巻きのスタッフに埋もれてしまう。でも、そんな姿は、何だかかわいくて、笑ってしまった。
全員と乾杯を終えるのに、どのくらいの時間が経っただろう。 途中、「まだこんなにいるのか」と苦笑しながらも最後のテーブルまで回りきって、ステージに戻ったToshlくん。
続いて、ジャンケン大会。 Toshlと、客席全員がジャンケンして、勝ち残った人がプレゼントをもらえる。私は2回戦で負けましたが(涙)。 Toshlから直接プレゼントを渡され、握手してもらっていた。プレゼントは、去年のMステ出演時にもらったというテレビ朝日のマスコット「ゴーちゃん」の人形とか、あとは何があったかな。ゴーちゃんは二つあって、一つはHEATHから奪い取ったものらしい。
次に、ビデオ観賞会。 ステージのスクリーンに映像が映し出されるのだけど、Toshlが「後ろの方、見えない人は前に来ていいよ」と言った。それで、ステージ間際まで人が集まってきた。 するとToshlくん、「うわっ、近いな、ちょっとこれ…」と、ひるむ。 ビデオ1本目は、去年末からのいろんな舞台裏や収録風景だった。 Mステのリハ、岡村隆史のオールナイトニッポン、年末の特番でカンニング竹山のインタビューを受けたときの様子、DIR EN GREYのShinyaと対談した雑誌Motto2の撮影風景、関西コレクションの様子もあったかな。
「もう1本あります」ってことで、2本目のビデオ。 なんと、このディナーショーのために、ToshlとYOSHIKIとSUGIZOの3人でビデオメッセージを撮ってくれていた! 前に3人でレコーディングしたときの写真がFacebookに載ってたけど、服装や室内の感じからして、ビデオメッセージはあのときに撮ったみたいだ。
確か、YOSHIKIが「Toshl DINE&CONCERTにお越しのみなさん、こんばんは」みたいなことを言って、それから3人で雑談。 なんか、YOSHIKIMONOに続いて、「よしきのこの林」を出すと言っていた。アルバムの前に「よしきのこの林」を出す、と。頼むから、冗談であってくれ! アルバムを先に出してくれ! まあ、私はどちらかと言うと「たけのこの里」より「きのこの山」派だから、いいけど(←どうでもいい!)。
肝心のアルバムは、SUGIZOいわく「3歩進んで、4歩下がる」状態だそうな。「で、裏から2歩進む、みたいな?」だそう。 「アルバム出たら、20年ぶりだねー」って。「生まれた子が、成人しちゃうよ」って。 いや、もうホント、頑張ってください。
このビデオメッセージは、なかなかのサプライズであった。
ビデオを観終わって、Toshlが「じゃあ、もうこれでいい?」と。 客席から「えー!」とか「やだー!」とか、声が飛ぶ。その中に、「もう1曲歌って!」とのリクエストが。
Toshl「歌はもういいよ。疲れた。なんか風邪引いちゃって、鼻水止まんないんだから」
そう言って、鼻をすする。そう言えば、乾杯して回るときとか、鼻押さえてたなあ。 大丈夫かな。そりゃあ、疲れるよね。昼の部でもたっぷり歌ったのだろうし、プレミアムとDVDお渡し会もあって、夜の部ではディナータイムとコンサート合わせて16曲も歌ってくれて、一人一人とちゃんと乾杯してくれて……本当、長丁場だったよね。ありがとう。お疲れ様。
最初はステージの下手にいたんだけど、ステージ間際まで出てきてるお客さんを見て「やっぱり、近いなあ」と言いながら、上手に移動して、「こっちも近いなあ」と苦笑して、ステージ真ん中に落ち着いた。 ステージの端から端まで歩いて、みんなにまんべんなく姿を見せてくれる。やさしいなあ。
Toshl「なんか質問ある?」 客席「ルナフェスは出るんですか?」 Toshl「ルナフェス? 何それ、知らねーよ!」
LUNA SEA主催のLUNATIC FES.にXJAPANが参加することが、5/18に正式発表された。 前々から、みんな「きっとXも出るに違いない」と期待してはいたけれど、この4/29のディナーショーの時点では正式には発表されていなかったわけで、咄嗟に「本当に何も知らない、初耳」的な感じで即答できるToshlは、さすがだ。
そのあと、「Xのツアーはいつですか?」とか、いくつか質問が飛んだけれど、すべてに「知らねーよ!」と即答するToshlくん。 質問コーナーになってないよ……。
Toshlが散々「知らねーよ!」を連発したあと、一人の男性が「みんなでXジャンプしたいです!」と言った。 Toshlは「あのね、もうだいぶ押してるんだよ。静かにしないと、迷惑だから」みたいなことを言ったけど、このリクエストには答えてくれた。
Toshl「カンニング竹山さんは、Xジャンプするとき、ここらへん(膝あたりを指す)まで飛ぶんだよ。でも、静かに着地するの。あの体型で」
つまり、私たちにも「静かに着地せよ」ということらしい。 そして、Toshlの掛け声で、Xジャンプした。
最後、Toshlは私たちの恰好を褒めてくれた。 「今日は皆さん、お洒落して来ていて、びっくりしました。とても素敵です」と。 「お洒落で素敵」というのは、ディナーショー後のFacebookにも書いてあって、嬉しかった。 私も含めて、みんな、披露宴に出席するようなスタイルの人が多くて、中には着物の人もいた。そういうところにもちゃんと言及してくれるの、ほんと嬉しい! お洒落した甲斐があったよ。
Toshlは、一つお辞儀して、「バイバイ」って手を振って去って行った。
さて、最後の最後はDVDお渡し&握手会だ!
ステージや壁に沿って、会場内に列を作るんだけど、テーブルや椅子が密集していて、車椅子だと思うように進めない。そうしてる間に列はどんどん伸びて、最後尾が遠のいて行く。 最後尾を目指してテーブルの隙間をゆっくり進んでいると、すでに列に並んでいた40代と思しき女性が「ここへどうぞ」声をかけて下さった。なんと、ご自分が並んでいた場所を譲ってくれようとしているのだ。それはさすがに申し訳ないので、お断りしたけれど、「電車の時間もあるでしょうから」とおっしゃって、結局、譲って頂いてしまった。その女性は、列を離れて、また最後尾に並びなおしていらした。
ここをご覧にならないかもしれないけれど、あのときは本当に申し訳なかったです。そして、本当にありがとうございました。 またどこかでお会いできたら、きちんとお礼を言いたいです。 そして、私も、誰かに対して、そんなふうに温かい気持ちを向けられる女性でありたいと思います。
DVDを買ったときにもらったポストカードをスタッフに見せて、順番を待つ。 こういうとき、長い列でも、自分の番は意外に早く来てしまう。
目の前に、Toshl。 椅子に座っていたけれど、少し腰を浮かせて、DVDボックスを渡してくれる。
そして、右手で握手。
「おかえりなさい」
ちゃんと、言えた。ちゃんと、笑顔で。 去年の夏の終わり、「洗脳 12年の地獄からの生還」を読んで以来、ずっとずっと伝えたかった言葉。
おかえりなさい。
1年経ってしまったから、今さらな気もしたけれど、どうしても、直接伝えたかったんだ。 「生きて帰ってくれて、ありがとう」とも言いたかったけれど、それはちょっと大げさで、その場にはそぐわない気がして、何より私自身がテンパっていて、そこまでは言えなかった。 代わりに、「今日はありがとうございました」だか、「今日は楽しかったです」だか、そんなような言葉を続けた。
Toshlの手は、やわらかくて、やさしくて、そしていいにおいがする。 もっと、しっかり手を握り返して、しっかり顔を見つめることができればよかったな。 やっぱり、Toshlを目の前にしたらテンパって、思うようには振る舞えないんだ。
スタッフからDVDを入れる袋と、プレゼントのステッカーを受け取って、会場をあとにした。
期待していた以上に最高の、素晴らしく温かくて幸せな夜だった。夢みたいなことの連続だった。 Toshlの歌声は、最初から最後まで衰えなかった。声に深みと強さと優しさが増して、以前よりもさらに歌がうまく、魅力的になった。 精神的なものが歌に直結する、と、何かのインタビューで言っていた。その通りだな、と思う。 迷いのない、余裕のある歌声だ。
そしてそれは、トークにも言える。はっきりと、私たちに向かって「伝わる言葉」で語りかけてくれる。ごまかしや誰かからの強制や上っ面じゃなくて、まっすぐに、心の底から、感謝や愛が感じられた。
精神的にクリアだから、歌も言葉も、まっすぐ響いてくるんだろう。
キラキラした素敵な時間をたくさんたくさん、ありがとう。 貴方に逢えて、嬉しかったよ。
(完)
少し前、同僚に訊かれた。 「幽霊と宇宙人、どっちを信じる?」 即答した。 「しいて言えば、宇宙人かな。幽霊は、信じてない」
私は、幽霊とか、魂とか、信じてないんだ。 その鼓動が止まったら、人間はただの肉体になる。 荼毘に付されたら、骨と灰になる。それで、終わり。 お墓に手を合わせたって、そこには誰もいないでしょう?
でもね、貴方はいるんだ。 科学的なことなんてどうでもいい。 信じてるんじゃない。そう感じているだけ。 「魂」とか「想い」とか、どんな言葉だっていいけど、貴方はいつだって、近くにも遠くにも、きっとどこにだっている。
それが、私にとっての真実。
春の晴れた日に風が吹いて新緑がざわめいたら、貴方が自前のロケットに乗って高速で飛んでるんだなって思う。
そう思うのは、貴方のためじゃないよ。私のためだ。生きていく私のため。 ごめんね、すべては生き続ける人間のためなんだよ。 逝ってしまった貴方には、もう何もしてあげられない。
貴方のギターも声も、ずっとずっと聴こえているよ。 想いを乗せて。
貴方が共に生きたヴォーカリストが、本当の意味で帰ってきたよ。 いろいろなものと、何より自分自身と戦って、澄んだ歌声で戻ってきたよ。 3日前にね、彼に会ってきたの。 もう心配いらないなって思える曇りのない表情で、前を向いて立っていたよ。 ずっとついてきてほしいって言うから、私たちはついて行くことにしたよ。
彼が重い苦悩の中にあって立ち尽くしたとき、「パーッと、パーッと!」って背を押してくれて、ありがとうね。 彼が道を誤ったとき、叱ってくれて、ありがとうね。 そして、彼が自分の道を取り戻すまで見守ってくれて、ありがとうね。
貴方を逝かせてしまったことを、彼は悔いているよ。 誰のせいでもないって、笑い飛ばしてあげてよ。
生きていてくれたらな。 貴方が生きていたら、彼は謝る機会を持てたのに。 「今までたくさん迷惑かけてごめん」って、「心配かけてごめん」って、彼に面と向かって謝らせてあげてほしかったよ。
もう誰も、貴方のところへ呼ばないで。 長い年月を経て、貴方に逢いに行くまでは。
forever love for pink spider
| 2015年05月01日(金) |
【4/29】Toshl DINE&CONCERT 2015〜コンサート編�� |
ディナー編はこちら コンサート編�,呂海舛�
小瀧くんのピアノソロが終わると、Toshlが再度登場。お、着替えてる! 白いシャツに、白い蝶ネクタイ、黒ジャケット。
Toshl「小瀧くん、緊張した? 僕はこの英雄ポロネーズって曲が大好きなもんですから、小瀧くんに弾いてって言ったら、弾いてくれました。おかげで着替えができました」
ニコ生のタイムシフトで確認したら、軍隊ではなく「英雄ポロネーズ」でした。 お色直ししたToshlくんの格好を見て、客席から「王子様!」という声がかかる。
Toshl「そうそう。よく、王子様みたいって言われる。決して、これ、腹巻じゃないです」
白いシャツの、ちょうどお腹のあたりのデザインが腹巻みたいに見えないこともない。でも、私は蝶ネクタイの方が気になるよ……。
Toshl「もう一つお知らせがあるんです。みんな、YOSHIKittyって知ってると思うんだけど、僕も作りましたよ」
そう言うと、スタッフが持ってきたボードを受け取って、こちらに見せてくれた。 おお、マイメロディだ! これがね、もう、めっちゃかわいいんですよ! マイメロがサングラスかけて、Toshlみたいな黒上下のステージ衣装着て、背中には天使の羽が付いているのに、頭にはドクロが! んで、せっかくのかわいいマイメロちゃんですが、ボードがA3くらいのサイズなもんで、後ろの方の人は見えないと思われ……
Toshl「本当はもっと大きいボードになるはずだったんだけど、なんか小っちゃくなっちゃって……見えない? ざまー見ろ。Toshlマイメロディです。いま、キティちゃん……『キティちゃん』って、友達じゃないんだけど」
「キティちゃん」という発言に照れるToshl。マイメロ以上にかわいいぞ!
Toshl「キティちゃんよりもマイメロディの方が人気が上回ってるんです。世界ナンバーワン。ということで、僕はYOSHIKIよりも上回りました。幼稚園のときからライバルなので。本当はToshlナントカっていうのにしたかったんだけど……シナモンロールっていうキャラクターがあって、知ってる? あとで調べてね。でも、それはあまりにもゆるくて、サングラスが全然似合わないんだよね。それで、マイメロディになりました。ここに羽が付いてて、キラキラしてるのね」
スタッフが手渡したもう一枚のボードには、後姿のデザインも載っていた。が、やはりボードが小さくて、後ろの人は見えない。 客席のあちこちから「かわいい!」「見えない!」の声が入り混じる。 その中に、「(見えないから、ボードを)回して―!」という声があった。 そうしたら、「回すの?」と言いながら、何とボードを宙に放り投げて回したではないか! 2回ほど放り投げて、挙句の果てに、床に落とす。
いや、違う! そうじゃない! その「回す」じゃないから!
もうね、おそらく客席一同、心の中で総突っ込みですよ。 この日は楽しいトークが盛りだくさんでたくさん笑ったけれど、ここが最高に笑ったポイント。
Toshl「こんなんでいいでしょうか?」
Toshlマイメロディは、現在制作中とのこと。 楽しみだなー。どんなグッズだろう。夏に向けて、うちわとか卓上扇風機とか、欲しいなー。
Toshl「まだ言えないけど、本当は他にもいろいろあるんですよ」 客席「なにー? 言って!」 Toshl「だから、まだ言えないって!」 客席「ソロ?」 Toshl「友達じゃないんだから、やめてくれる? 『ソロ?』とか、話しかけるの、やめてくれる?」
Toshlくん、苦笑。 やめてと言われたけど、ここで私、「X?」と訊いてみた。そしたら、私の投げかけを拾ってくれたのかどうかはタイミング的に微妙だったけど、Xのことを話してくれた! これは、私の質問に答えてくれたのだと思い込むことにする!
Toshl「Xはね、いまレコーディングしてます。ほんとだってば。嘘じゃないんだけど。一回できたんです」 客席「おお!」 Toshl「いや、待って待って。まだ続きがあるから。一回できたんだけど、YOSHIKIが『んー、なんか違わない?』って言って、一回ひっくり返して、もう一回やってます」 客席「あー……」
みんな、納得、と言うか、諦めモード。 こりゃ、当分はアルバム出ないな。
Toshl「アルバム早く出して、とか言われるけど、こうなったらとことんアートを追求して欲しいなって思います。だって、ワールドツアーにアルバム持たないで行く人、いますか? いないんですよ。普通は、ビジネスのこととかいろんなこと考えて、いろんな物作ってから行くんです。それを作っていかないっていうのは、見上げた根性ですよ。だから、YOSHIKI様って言いたくなっちゃう。すごいんですよ。そういうところは、ほんと、アートに対してとことんやり尽くさないと気が済まない。最後は全部ひっくり返しちゃう。なかなか、そういう生き方できる人って、この世の中いないんじゃないかと。ある意味バカって言うか、自分に正直って言うか、純粋って言うか。だから僕は彼のことを本当に尊敬しています」
アートに対して妥協しないYOSHIKIの姿勢を、Toshlが私たちに伝わる言葉ではっきり言ってくれたことが、嬉しかった。そして、そんなYOSHIKIを心から尊敬していることを明言してくれたことも、嬉しかった。
プロならば、ある程度妥協して、期限を守ることも必要だろう。 でも、しかたないのだ。YOSHIKIはYOSHIKIだから。YOSHIKIは、YOSHIKIのやり方でしか生きられない。そんなYOSHIKIを、Toshlも私たちも愛してしまった。
「僕の、ずっと昔の、ソロデビュー曲です」ということで、made in HEAVEN。 この日、私にとってMy Heart Will Go Onの次に、涙を誘う歌だった。 この曲でソロデビューしてからの長い年月を想った。 いろんなこと……苦しいことも、素敵な時間も、壮絶な日々も光差した日も、すべてを受け止めて、やさしく包み込むような声だった。 柔らかい光が溢れる声からは、もう、かなしさも痛々しさも、微塵も感じない。
こういうとき、いつも思い出すのは、2002年のYOSHIKIのシンフォニックコンサートだ。Without Youを少しだけピアノで弾いてくれたあと、「TOSHIが帰ってくるのを、みんなで待ちましょう」とYOSHIKIが言った。 あの時、私は信じることができなかった。ごめんね。ごめんなさい。 いまは、一点の曇りもなく、信じられる。
やさしく、深い声で、感情豊かに、Toshlが歌うmade in HEAVEN。 本当、天国にいるみたいだ。 なんて奇跡的で、なんて幸せに満ちた夜なんだろう。 でも、私はこの夜のことを「人生で一番幸福な夜」とは言わない。だって、これから先、もっともっと素晴らしい日がきっときっと訪れるでしょう? Toshlも、私も、人生最良の日は、これからどんどん更新されていくといいな。
祈りを込めて。
made in HEAVENのあと、プレゼント抽選会があった。 会場入りの前にDVDボックスを買ったとき、お渡し会用の証としてもらったポストカードに番号が振ってあった。その番号で抽選。Toshlが紙袋の中から番号の書いてある紙を引く。 プレゼントは、7/20の赤坂BLITZライブのペアチケット! お一人の方に当たりました。 いいなー、羨ましすぎる! 7/20のライブは1階がオールスタンディングだそうで、肉弾戦はきついなーという人は、2階が指定席とのこと。良かったぁ、指定席を設けてくれてありがたい。
ディナータイムでも使っていた緑のアコギで、群青の夕紅れ。 やさしいのも、しっとりも、ジャジーなのも良いけど、力強いToshlも良い。 何でも、どんな歌でも歌えるんだなー。
次の、ここにいきるでは、「みんなの出番だよ」ということで、途中のドラムソロで行進(というか、その場で足踏み)を求められ、曲の終わりでは敬礼を求められる。 曲が始まるとき、弦楽器の人たちに向かって指揮するToshlくんがかわいかった。 で、いざドラムソロで足踏みになったら、Toshlが「はい、回って!」と言うので、みんなちょっと恥ずかしげにその場でくるりと回る。 敬礼するToshlくんも、またかわいい。
本編ラストの未来をEYEしてるでは、サビの「ラララ〜」をみんなで合唱。 マイクを客席に向けながら、ステージの端から端まで歩いてくれる。 「ラララ〜」を歌いながら、「私、いま絶対いい顔してる」と確信していた。Toshlを見つめながら、笑顔で自分も声出して、いい顔してないはずがないよ。 そんなふうに思える時間をくれて、ありがとう。
短いインターバルを経て、アンコール。 ENDLESS RAINの前だったか、あとだったか、Toshlが静かに語った。
1年前の今頃は、ちょうどいろんなものとの闘い、自分との闘いだった。 (1年前っていうと、本の執筆の最終段階だったかな?) あの頃は、1年後にこんな大きなディナーショーができるとは思っていなかった。こんなふうに歌い続けられるとも、思っていなかった。 本当に、みなさんのおかげです、感謝しています……と。
そして、こう続けてくれた。
「これからもずっと、ついて来てほしい」と。
この日、素晴らしい歌声をたくさん聴けたことも、楽しくてかわいいトークを満喫できたことも、数々のお知らせも、YOSHIKIを尊敬しているって言ってくれたことも、「としくん」のプレゼントも、何もかも嬉しかった。
でも、何より最大級に一番嬉しかったのは、ついて来てほしい、と言ってくれたこと。
ついて行くさ。当たり前だよ。 私たちは、いつまでも、どこへだってついて行くよ。 貴方が1年前には信じられなかったことが、今はこうしてれっきとした現実になっている。それは、他の誰のおかげでもなく、貴方が自分の力で手に入れたものだ。 私たちは、ただ愛して信じて、ついて行くだけだ。
ENDLESS RAINでは、サポートメンバーは誰もおらず、Toshlのピアノ弾き語りだった。 ENDLESS RAINはさ、かなしい気持ちじゃなくて、こうやって温かい気持ちで合唱できるのがいいね。
そして、雨音。 バイオリンのお姉さんだけ登場して、バイオリンと、Toshlのピアノと、切ない歌声。 ラストにこの曲を持ってくるなんて……いや、いいんだけどさ。しんみりしちゃうじゃないか。
コンサートがすべて終わって、Toshlはお辞儀をして、手を振りながらステージを後にした。 でも、この、目が眩むほど素敵すぎる夜はまだまだ終わらない。 余韻に浸りながら、プレミアムな時間を待つ。
プレミアム編へ続く
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