今朝 秋のトビラが またひとつ 開く新聞受けのヤブランがさわりと揺れて朝露の冷たさサンダルの足に届いた秋の知らせ夕暮れには風に溶けたとおめいなニオイと黄金いろの光の粒に包まれて夜更けには柿色の糸で時を縫いとりジジジジチリチリ終わらない演奏会耳を傾けるスキな季節をありがとうもうすぐもうすぐココロの中でコトリとしずかな合図がしたらワタシも枯葉の色の 薄水色の秋に溶けてゆく