悩みは人生を充実させる/文集「人生の時」

2014年04月26日(土)    7   [end]

42、(春)春になったら軽やかなそよ風も吹くでしょう
  いっぱい花も咲くでしょう 太陽も明るくなって/光の恵みを/
  与えるでしょう 君も笑ってほほえむでしょう

43、(落日)打ち寄せる波は疲れている 潮風はさびしく終わりを告げる
  夕日が赤く美しく燃えて/日はまさに沈もうとしている

44、(幼稚園にて)いちめんに花が咲きました 先生たちが精魂こめて
  育てました いろんな色をした/いろんな形の花が/咲きました
  どこかのいたずら坊主が/その花壇を荒らして/ひどく叱られました

45、その苦しみ程重く/その悲しみ程深いものはない

46、雪はあてどなく降り/真白く積もるかなしみは/
  切れ目なく積もる時間のさびしさは/
  片想いに似ている
  自分の心の重たさに/自分だけが苦しんでいる

47、恋は生まれ/育つことなく消え/愛は生まれ実ることなく終わる

48、君の写真は/20数年後の今も/
  私の心のなかに/飾ってある

49、あなたが悲しめばよいと/別れを告げた/
  意地悪な少年の身勝手さを/許してほしい

50、はらはらと/落葉は散り/
  落ち葉はカラカラと/地を這(は)う
  青春のたそがれに/明日はありやなしや

51、「バイオリンソナタ・スプリング」
  大学ノートに片隅に/こう書かれてあった
  「私のような者にでも/幸せを与えてくれる
  その明るい希望は/まるで春の風のようだ

52、とりとめのない雨音に/自然の摂理を聞き/
  激しい雨に打たれながら/悟りを開いた
  それを誰に語ることなく/一生を終えた
  何を悟ったのか/誰も知るよしもないが/
  真理は伝えるものではなく/
  自らが気付くものである

53、君は知らなければならない
  不幸には不幸の意味があることを/
  幸福だけに/価値があるのではないことを   [end]     

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2014年04月25日(金)    6

  大衆文学は、娯楽や気晴らし、癒(いや)しによって、
  私たちのこころを、癒してくれる。

34、想い出は/小さい子供のようだ
  安らかに眠っているものを/
  いたずらに/ゆり起さないことだ

35、(片思い)紫陽花が/少女のように/
  空を見上げている
  陽(ひ)にほほえんでいたり/
  雨にさびしそうだったり/
  週日/色をかえていく
  紫陽花は/手の届かなかった/
  君に似ている

36、(花うらない)おさげの少女は/
  きれいな指先で/花うらないをする
  花びらを/一枚づつ取り去ってゆく残酷さに/誰も気づかない
  (あなたも/そんな風に/何気ない仕草で/
  他人を/傷つけたことは/ありませんか)

37、(冬のある日)雲の切れ目から/二月の太陽がのぞいている
  めずらしくおだやかな冬の日の午後/
  私は暇にまかせて/散歩をした
  小高い山に/登りにいった
  ここには青春の日の想い出もある
  木漏れ日は/チラチラと光を放つ
  日陰は寒いが/日だまりは風もなくあたたかい
  そこで私は/幾時間かを過ごす/海も見える
  行き交う船を見ているのが楽しい/航跡が白い

38、一人/ポツンと部屋にいて/煙のように部屋にいて/
  やさしい歌ばかり聞いているのは/誰ですか
  僕のなかでは/望みうすき夜が/何年も続いているのです

39、(就寝)夜が静かな眠りに誘うころ/
  天空には月がある/星がある
  しずかな月と星に見守られて/子供は眠りにつく

40、一人/そこはかとない寂しさを/
  冬と夜が連れてきて/僕は静かに眠っている

41、(雪)止めどなく空から降ってくるのは/
  白くて小さな寂しさです
  その寂しさに覆い包まれて/
  この地上は真白く/静寂になりました
  昼下がり風もなく/ただしんしんと降り積もります
  とめどなく/空から降ってくるのは/白くて小さな寂しさです

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2014年04月24日(木)    5

25、(乙女) 娘たちは白い花の輪を/空へ投げ
  花はちぎれ/雲になって/
  ふわふわと/ふわふわと淡く降りしきった
  彼女らの手は/小きざみに動き/
  ふたたび白い花の輪をつくる
  そうしては空へ投げ/
  彼女らの乙女のそのわけを/知りたいと思った

26、(秋)通り雨の後に/一人とり残された
  濡れた衣服も/かわかないまま/
  黙って立っている
  透明な風が/にわかに駆けぬけ/
  イチョウの葉が/ハラハラと朽ち落ちている

27、(愛の終わり)通り過ぎた季節は/あまりに駆け足なので/
  想い出も/はかない夢のように/過ぎてしまった
  いまは懐かしむ人もなく/追いかける思い出もない

28、いつしか見捨てられた孤島のように/一人としていない/
  夕暮れの浜辺で/漠然と海を見ていた
  暗い心に/うつろな波音を聞いていた
  陽(ひ)はいまにも落ちようとしていた
  最後の赤い情熱が/むなしく揺らいでいた
  今日もまた/望みはかなえられることなく/暮れていった
  敬虔(けいけん)な信仰は/神に伝わらなかった

29、愛することに疲れた日は/野原に出て/
  ささやかで芯の強い/自生の草花に出会って/小さな喜びに浸った
  愛することに疲れた日は/林に入って/あたたかく包み込む/
  慈愛に満ちた木漏れ日のなかで/数少ない慰めを感じた

30、こうしていると/冬のやわらかい日差しが/
  いつまでも/続いてゆくようだ

31、秋の日のさびしさが/しみじみと感じられる日です
  木の葉たちも色を変えて/装う季節です
  私もさっそうとして/きれいな街を歩いてみたい

32、思い出が浮かんでくるが/そこにはもう喜びはなく/
  仄(ほの)かな虚しさが/よぎっている
  そして空気のようなさびしさが/淡々としている

33、夜の幻想/丸い月夜は/
  淡くそして青く画像をとらえて/深い沈黙を守り/
  嘆きの言葉をださなかった

  
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2014年04月23日(水)    4

22、(野良猫)闇夜のどこかで/
  ミーが鳴いている
  雨に打たれて/
  ミーが鳴いている
  おなかがすいたと/
  ミーミー鳴いている
  寒さにふるえて/
  ミーミー鳴いている
  誰も助けやしないのに/
  哀れな声で/
  ミーミー鳴いている

23、(女)泣いたって/疲れるだけさ
  悲しんだって/救いの手はない
  淋しがったって/話し相手はいない
  謝ったって/許されはしない

24、(恋の行方)
  私はオモチャ箱の隅に/
  忘れ去られた人形です
  今では思い出のように/
  古く汚れていますが/
  新品の頃は/
  宝物のように大事にされたものです
  でも相手にされたのは短い月日/
  (あなたはもう私のことなど忘れてしまって)
  私はオモチャ箱の隅で/
  古ぼけてゆくばかりです

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2014年04月22日(火)    3

16、(孤独)海に溶けるように/日は沈む
  月のように/弱弱しく日は沈む
  落日のかなしみを胸にいだきつつ/
  一人/眺望す

17、(文明病)/文明(人工環境)は/他の必要性を喪失させる
  人間の絆を喪失させる
  現代は自然環境という/厳しい環境の中で/
  お互いの生存のために/お互いが必要とされる状況でない

18、(畏怖)暗い池の面(おも)に/光は輝き/
  かすかに/空と雲を映している
  暗い池の面に/波紋が広がっている
  <峻厳> <静粛>
  もっと本質をつきつめるなら/
  何か恐ろしいものをかんじさせる
  <畏怖> 自然の恐ろしさなのか/
  生の恐ろしさなのか/存在の恐ろしさなのか/
  私にはわからない

19、(青)蒼ざめた森の上に/きよらかな月と満天の星
  知られている/究極の目的は善の実現にあると
  夜の森は蒼ざめている
  <愛>と<幸せ>を/拒否している

20、冬日(とうじつ)/風は鳴き/裸の木々は叫ぶ
  北風に追い立てられて/定めのない放浪に出た
  人里離れた山中に/小さなテントを立てた
  ここには何もない
  冬日の影薄き光が/地上に注いでいた
  私は生真面目(きまじめ)になる
  すべてを失った者のような/
  きっぱりとした気持ちで/
  厳格な冬と対面するためだ
  私は孤独になる/
  私は死人のように無口になる

21、(現実)道路に/汚い身なりの/醜い女の子が/
  一人で遊んでいた/
  その子の将来を/考えることなく/クラクションを鳴らした
  どうせキリストさえ救わないのだから

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2014年04月21日(月)    2

9、(夜)暖かなベッドのなかで/丸く眠っていると/
  窓の外に/月光が感じられ/
  さみしげなしあわせを思う
  すべての風物が/わたしを中心に円形に捉えられ/
  静かな時は過ぎる/さみしげでしあわせな夜/
  月は山上に輝いて/すべての風物は斜めに/
  暗く蒼い影を落とす 冷酷な風は途絶えて/
  無風の大気が清く澄んで/
  満天の星星がうつくしい

10、(静かな夜)夜の間中/雪はしんしんと降り積もった
  野原も畑も家も/ 静寂につつまれていた
  わたしの夢もやさしさに包まれて/
  静かな時はすぎた

11、(静夜)ベッドのなかで/眠ろうとした時/
  足音のように/ポツリポツリと/
  しめやかに雨足(あまあし)が近づいてきた
  やがてやさしい雨につつまれて/
  もう眠りを妨げるものは何もなかった

12、(少女)少女の命は/花のように儚(はかな)くて
  少女のくちびるは/私にはもう甘すぎる

13、(花うらない)歓喜の夏が去って/人恋しげな秋が来た
  コスモス・リンドウ・キキョウ
  うす紅・紫・青紫
  清純な花の香りにつつまれて/おさげの少女は/
  きれいな指先で/花うらないをする
  花びらを一枚づつ取り去ってゆく残酷さに/
  だれも気づかない
  (そんな風に/さりげない仕草で/
  人を傷つけたことは/ありませんか)

14、(冬)私は冬を愛する 山道は途切れ/
  朽ちた葉を踏みしめる自分の足跡/
  森の冬はさびしい
  私は冬を愛する/私はひとりを肯定する

15、(秋の蝶)花らしき花もない/
  寂しい風景のなかでは/神の摂理も働かなかった/
  哀れ/一羽の蝶は/すすきの原を独りさまよう

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2014年04月20日(日)    1

1、一つのしあわせを求めて/一つのしあわせを失ったひと
  あるいは一つのしあわせを求めて/すべてを失ったひと

2、人は生きて/生涯の意義を知らないまま/
  時はおとずれて/終わる
  目的は果たしただろうか
  はたして/目的はなんだったのか
  すべてが終わるとき/人は考える

3、優美なる女(ひと)よ
  うす青く晴れ渡る/初春の風にゆれる/
  白いモクレンの花よ
  君は私のしずかな内界に住む
  君はけっして/色褪せることのない/
  鮮明なイメージ
  君は初恋の記憶
  理想化された初恋の記憶

4、わたしにも/人並みの青春があった
  いまは寂寥の海に/沈んでいる
  もう壮年の強い意志はなく/
  いまはただ/寂寥の海に/沈んでいる

5、(朝)朝霧のなかから/村落は現れて/
  透明な日射しが射しこむ
  美しい朝がきた
  夏の濃い緑は映(は)えて/
  上流の水はつめたく清い
  しずかな美しい朝がきた

6、(秋)秋の空はあまりにも/
  あっけらかんとしているので/
  ナイフをキラキラさせて/
  脅かしてやった
  赤トンボはあまりにも/のん気そうなので/
  僕も空を飛べると/確信した
  だが/落葉(らくよう)が/
  ハラハラと散るので/
  死の影におびえた

7、(ニ月)雪の降る日は冷たく/風の吹く日は寒く/
  花は一輪も咲かず/鳥は鳴かず/
  昼は短く/寂しさは深い

8、(冬)寒空に/すべてを落とした裸の木
  陽光を浴びる若葉/香り立つ花はない
  さびしさやつらさに耐える人
  冬の朝にひとは清く/
  その明瞭なる景色のなかに/真実を見る

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2014年04月19日(土) 案内12、つたない言葉(1)(2)

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つたない言葉(1) 1〜24
つたない言葉(2) 25〜53

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2014年04月18日(金) 6、月/終り

12、月

  一
  月を映した
  静寂の海を背に
  犠牲と苦難の表象
  十字架のシルエット
  キリシタン墓地は
  しんと静まり返っている

  ニ
  清流の背後に見える
  黒い森の上に
  青く冷めた月が
  懸かり
  しんと静まり返っている

  三
  鮮明な青い月は
  輝き始め
  白い雪明かりの寒村に
  影一つなく
  しんと静まり返っている


13、終わり

  月は 静寂のなかに 沈静し沈黙する

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2014年04月17日(木) 4、月/月

10、月

   地平に低く
   さみしげに美しい月が
   懸かっている

   月はそれ自身
   何も語ることはないが
   ひどく寂寥である

   過酷な運命の
   <孤独ときびしさ>のなかで
   愛の原点 信を失った人間に
   月はそれ自体
   一言も語ることなく
   その沈黙と沈静が
   ひどく寂寥である

   月は地平をかすめ
   その光は地上へは届かず
   夜は深く暗い

   月は暗示している
   その寂寥は
   疎外された孤高の
   かなしみである

   しかし月はそれ自身
   何も語ることはない

   月は静寂である
   月は冷徹である


11、月

   しずかなる月は
   静寂の夜
   深いねむりを
   しずかに守っている

   そのやわらかな光は
   地上にやわらかな影を落とし
   長いねむりをしずかに守っている
   無償の愛でやさしく
   しずかに 守っている
   慈愛のやわらかな光で
   ねむりをやわらかく守っている

   月の光はまんべんなく
   地上に降り
   地上のすべてを守っている

   (その深さこそが月である)
   (その深さこそが静寂である)

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2014年04月15日(火) 3、生命/春月

8、生命

一、深夜午前二時
  冴えわたる月の清さ
  散在する星の凛洌(りんれつ)さ
  無風の大気
  停止した無音
  冷明な美質
  広大なスケール
  人間の力の及ぶところではなく
  生命の存在の無力を知る
  それでも小さな世界で
  自力で抵抗して
  生きなくてはいけない

ニ、月も星も
  自己より巨大な実在である
  けれど生命体は
  ひとつの個体として 形成されていて
  主観を持ち
  自己を誇張する


9、春月

一、求道者の辿(たど)りつく静寂
  冷酷な風は途絶えて
  無風の澄みきった大気の中に
  皓皓(こうこう)と輝く月
  暗黒の天空一面に散らばって
  燦然(さんぜん)と煌(きら)めく星
  春の清くみずみずしい月は
  少年のように若く美しい

ニ、繊細で多感な少年は
  天上に懸かる 青白い
  鋭い月を見つめている

三、花の匂う
  一面菜の花畑の上に
  青ざめて 月は懸かり
  その麗(うるわ)しい光景が
  全面に広がっていた
  春のうるんだ空に
  月だけが 清明に
  きよらかに
  光っていた

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2014年04月14日(月) 2、星/月/真実/苦難

4、星

  しずかに 夕刻は過ぎた
  音もなく茜空を残して
  夕日は沈みゆき
  夕闇へと変わっていった
  一つ 星が輝き
  星星は生まれ始め
  天空を満たしていった
  何百何千の光の粒
  散らばった星星は 月のない
  恐ろしい漆黒の闇の中に
  さんぜんと煌(きら)めき
  私は冷徹に見つめていました

5、月

  夜明け前の真っ黒い空に
  細い鋭い金色の下弦の月が
  古びた屋根の上に
  妖(あや)しく光っていました
  さびれた集落に潮音(ちょうおん)が
  地響きを遠く反響させて
  押し寄せていました
  小雨のなかに
  月は消えて 行きました

6、真実

  真理ほど 美しいものはなく
  良きものはない
  真理探究のきびしい道程(みちのり)
  真実をつきつめ 自分をつきつめ
  それが正しいなら
  かならず 静寂につづく

7、苦難

  ただし 人は自分の力でしか救われない
  本当の苦難は 自分の力で
  越えなければならない
  自己決定権は 自己責任を負う
  困難が多いと人は孤独になる
  <人生の孤独ときびしさ>を
  知らなければならない
  そのとき、人は、「静寂」を知る

  
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2014年04月13日(日) 1、月 2、月 3、月

原風景  酷寒のオホーツク海 凍てつきて
     鋭き三日月 冴えわたりけり

1、月

一
かなしい夜になると 冬の夜(よ)の寒さの中で
月が冷たく光っていました
鋭角の月 凍えていました 青ざめていました
風はそよぎ 樹葉(じゅよう)はささやく
無音より 静寂なささやき
張りつめた空気の中に
私は一人 冷徹に
精神を統一していました
ニ
冬枯れの林の上に 丸い月が
さびしい溜め息をついて
白い光を放ちながら
つめたく 鮮明に 輝いていました
静かな心を映して 美しく 懸かっていました
三
暮色の中に 白い月が
ぼんやりと光っていました
やがて 空は 闇につつまれて
月は皓皓(こうこう)と 地上を照らしました
終夏(しゅうか)の 頭上に広がる 恐ろしい闇を見れば
おびただしい 大小の光の粒が 点在しています

2、月

一
自立した精神
内省する月はつめたい
冷徹な孤高の月は
歴史を見ていた
長い時間の中で
その冷静さによって
表層の騒動を消去し
深層の真実を見つめてきた
封建制の人間性の抑圧
資本主義の欲望の狂気
ニ
月の美質
その姿は水に映る
その静寂は風のそよぎの中にある
深い沈黙を守り
けっして嘆きの言葉を発しなかった
月 その静寂は天心にあって
地上に降り注ぐ

3、月

一
日は沈みゆき
想い出は遠くに過ぎ去り
冴えわたる月 凛冽(りんれつ)な星
天の中心を占める月
闇の中でじっと動かぬまま
静かに光芒を放つ月
荒涼とした黒い森の道は
ただ一つだけで 他(ほか)になく
その静寂を進むほかにない
ニ
生物が迷いの世界を 生き変わり
変わり続ける
輪廻のたどりを断ち切り
過酷な運命を断ち切り
静寂のなかに沈みゆく

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2014年04月12日(土) 案内11 静寂(1)〜(13)

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最後の詩集「静寂」は、闇夜に浮かぶ月の姿に、人間存在のあり方を、表象してみせた。まさに、『月への賛歌』と呼ぶに相応しい詩集である。
これまでにも何度か言及されてきた「静寂」という言葉・観念が、頻繁に現れ、静寂の中に、己が孤独を解き放つことによって得られる平穏ーどこか涅槃的な心境が存在することを、静かに訴えている。
本詩集に見られる「静寂の思想」とでも呼ぶべき観念性は、孤独の中で育まれた、著者独自の精神的な境地の到達点と言えよう。

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1、2014・04・13 月/月/月
2、     04・14 星/月/真実/苦難
3、     04・15 生命/春月
4、     04・17 月/月/
5、     04・18 月/終り

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2014年04月11日(金) 1、ベートーベンの芸術について

私はあなたを、誰よりも尊敬し・理解している。
晩年の、あなたの後期の弦楽四重奏曲(12〜16)は、
『前人未踏・後人の達し得ざる境地』を、示している。

(一)苦悩の歓喜
   彼の特質を言えば、『苦悩の歓喜』では、ないでしょうか。
   (優れた人間の特長は、不幸で苦しい境遇に、
   じっと耐え忍ぶこと=ベートーベン)
   苦しみは、人生を充実させます。
   苦難を乗り越えて、はじめて、「充実感」を、得る事が出来ます。
   その最高のものを、『苦悩の歓喜』と呼ぶのではないかと、
   想像します。

(二)清澄な心
   内面性と純粋性の点で、彼の芸術に勝るものは、見当たらない。
   その清澄な心は、孤独と純粋性が、
   内面深化したものに違いない。

(三)人間存在の孤独性
   彼の音楽には、人間存在の孤独性があり、
   それは、個体としての独立性に、根ざしているようだ。

(四)強さとさびしさ
   彼の人間哲学(独立)、人生哲学(独立自尊)、
   思想(孤独の表裏としての強さとさびしさ)は、きわめて深い。

(五)孤独の静寂化
   彼の精神(強さとさびしさ)は、孤独の表裏であり、
   彼が到達した、あるべき、昇華された、
   理想の形である。
    強さは孤独を表し、さびしさは求愛を暗示する。
   どんなに孤独な者であっても、孤独だけでは生きれないからだ。
    孤独の苦しみも悩みも、
   <強さとさびしさ>という形に静寂化できる。

(六)精神の充実度
   私が最も愛する曲は、14番7楽章で、
   そこでは、すさまじい、精神的充実度を見せる。
 

   
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2014年04月10日(木) 案内10、ベートーベンについて(1)〜(7)

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彼の作品は、人類の創造した芸術の中で、最も高貴なものだ。


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1、2014・04・11 ベートーベンの芸術について
2、     04・11 苦悩の歓喜
3、     04・11 孤独と純粋性
4、     04・11 人間存在の孤独
5、     04・11 強さと寂しさ
6、     04・11 孤独の静寂化
7、     04・11 精神的充実度

 

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2014年04月09日(水) 5、私にはそれすら難しい/S先生へ/人格障害の終息

一、私にはそれすら難しい

  ベートーベンは、不幸で苦しい境遇に、じっと耐え忍んだ

  しかし、凡人には、不可能です

  ただ、日常の喜怒哀楽のなかで、幸・不幸に、生きるだけです

  しかし、私には、それすら、難しい


二、S先生へ

  私のこころのなかに
  ただ ひとり
  存在するのは
  あなただけです

  私は 決してあなたを不安に思わない
  決して不信感を持たない
  決して恐れを抱かない

  ただ ひとり
  私のこころのなかで 平安に暮らしている

  こころのなかの 
  あなたの存在そのものが 実在であって
  そこには 我欲も渇愛も 自己承認の欲求もない

  こころのなかに ただひとり
  あなたが
  実在することの喜びと悲劇が
  そこにある


三、人格障害の終息

15年の内省を要して
私の心は健全に近づいた
しっかりとのんびり生きよう

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2014年04月08日(火) 4、自分らしく生きる/人生の所感

一、自分らしく生きる

  自分に与えられた運命の中で/
  せいいっぱい生きることが/尊い

  占いで/運命を変えたり/
  自分の運命に/逆って生きることは/
  決して/良いことではない

  自分の運命を知ったら/
  自分を活かすための/生き方を見出す
  そして/自分らしく生きる

  ただ幸せな人生は/
  決して/良いものではない

  苦難を乗り越えることによって/得られる/
  <充実感と歓喜>が/
  人生の/真の目的だから

二、人生の所感

  すこやかな心身が、幸福の条件ですが、
  そうでない人は、内省を続けて、
  「自分の精神障害」を知るべきです

  そして、負の連鎖にならないように、
  「我欲」と「渇愛」と「自己承認の欲求」を、
  止めるべきです

  自分の運命を知り、受け入れて、
  その中で、自分を活かす方法を、見出す
  最期に、自分の生涯に、意味を与えられるように

  苦難に、耐え忍ぶことで得られる、
  <充実感と忍耐>も、また、
  人生の目的だから

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2014年04月07日(月) 3、さみしきうた

さみしきうた

  こわばった笑顔で、

  あなたを送り出し、

  5時間半という、

  私の時間が来た

  気の狂いそうになるほどの、

  鋭い痛みに耐えて、

  左手を四回、右手を二回、

  首を三か所、

  力いっぱい切った

  露出した白い血管からは、

  まっ赤な血液が噴出して、

  体は、血だまりの中にあった

  あれ以来、死が怖くなった

  自分の運命を知って、

  自分らしく、生きようと思った

  さみしく、生きようと思った

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2014年04月06日(日) 2、失望の人生/精神病者になって

一、失望の人生

  溶けることのない、心理的ストレス
  消すことも、忘れることもできない、心的外傷

  私は忘れていない
  氷の張った池に、投げ込まれたこと
  夜、柿の木に、縛り付けられたこと
  殴られ、蹴られ、
  きいろの電球がグルグル回るのを、
  苦しさのなかで、
  ただ、失意の思いで、
  見つめていた

  そして、いまも、他人に対して、
  いざ、という時に、
  不安と不信を、捨てきれない

二、精神病者になって

  私は、発病して、5回入院した
  退院する再に、両親は、
  精神病のパンフレットを貰(もらっ)た
  しかし二人とも、一度も読まなかった
  だから、私への配慮は、無(な)かった
  「少しでも、おかしかったら、即入院しろ」
  発病すると、私の人格が、変容して、
  二人を責めるので、
  それが、嫌なのだ
  昔の精神病院は、恐ろしく、辛い、所だった
  社会から、完全に、隔離された、所だった
  「即、入院」
  こんな残酷な対処法が、あっただろうか
  そこには、家族の愛はない
  無意味な、血縁の、絆だけだ

  
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2014年04月05日(土) 1、人格障害と統合失調症/生きる

一、人格障害と統合失調症

�ゝ埖圈Π匈鏑⊃討慮⇔廊N梢討良塹足ぐ�情の欠如�ゼ�験競争
  ↓
 中学2年(自我の目覚め)→勉強も生活も手がつかなくなる
  ↓
2、人格障害�/祐屬悗良坩蔵�孤独感・孤立感→社会的疎外感
  ↓     ・不信・恐れ
  ↓
3、統合失調症(幻聴・妄想)→社会的敗者
  ↓
  ↓
4、心理的ストレス・心的外傷→気分
   緊張・興奮・不安/
   絶望・苦悩/
   我欲・渇愛・自己承認の欲求/
  ↓
  ↓
5、ガマン・忍耐・静寂→小さな喜び・楽しみ(幸福感)→和合
  薬・休養(睡眠・ストレス)

   (不幸な人でも、ときに、幸福感を味わうことができる)

二、生きる

飯は食べさせてくれたけど
心の食べ物はくれなかった

自傷行為をした(08・10・13)
集中治療室で 目が醒めた

生きていた

知った
生きていることも苦しく
死ぬことも苦しいと

両手が不自由になっていた
生きることを決心した

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2014年04月04日(金) 案内9 人格障害と統合失調症 (1)〜(5)

未来>をクリックして、次に、進んでください。

1、2014・04・05 人格障害と統合失調症/生きる
2、     04・06 失望の人生/精神病者になって
3、     04・07 さみしきうた
4、     04・08 自分らしく生きる/人生の所感
5、     04・09 私にはそれすら難しい/AKIちゃんへ

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2014年04月03日(木) 7、人生の所感(2)

一、孤独な人に
1、孤独に育った人は、やがて我欲と渇愛に、苦しむ。
  それを満たそうとするのが、自己承認の欲求だ。
2、自己の良い所を並びたてて、かえって疎まれる。
  人格障害者として、疎まれる。
  なぜなら、人は、自己の為にならない者を、受け入れないからだ。

二、愛の欠如
1、人は、両親から愛されないと、我欲と渇愛に苦しむ。
  我欲は、自己愛に似ているが、
  自己中心性や自己本位を、持っている。
  渇愛は、自己承認の欲求を生む。
  自分や自分の世界を美化したり、
  必要以上に、自分の長所を並びたてる。
  その結果、他から疎んじられて、社会的疎外に苦しむ。
2、あなたの詩は、自他に対する、稚出な説得にすぎない。

三、付き合い
1、コミュニケーションと、付き合いは違う。
  その人の付き合いは、作戦と常識を使う。
  常識の範囲を越えないから、
  作戦であることに、気付かれない、見破られない。
2、しかし、本心を話さないから、その人は孤独だ。
  しかし、それを好む。
3、同情を求めないかわり、同情もしない。
  助けを求めない代わり、助けもしない。
  その人にとって、それが当然なのだ。

四、人との付き合い方
1、相手への心使いを、忘れない。
  人の運命・生き方/性格・意見を、責めない。

五、ちょうどいいくらいの不幸
  私は、正直いって、苦しい人生だけど、
  かといって、幸福は物足りない。
  しかし、苦しいのは嫌だ。
  ちょうどいいくらいの、苦しさを望む。

六、善の実現
  行き過ぎた、個人の自由と欲望によって、
  善や善良が、踏みじられている現代を、
  批判するのは、
  人類の究極の目的が、善の実現だと思うからです。

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2014年04月02日(水) 6、人生の所感(1)

1、人は、自分のためになる者を、受け入れる。

2、相手の運命・生き方/性格・意見を、責めない。

3、孤独な者は、我欲・渇愛から、求愛する。

4、自己承認の欲求は、他から疎(うと)まれ、疎外される。

5、疎外=自分の人格/能力/思想/感情が、
  他に受け入れられない苦しさ

6、ある時、我欲・渇愛は、やさしさや純粋さに、カモフラージュする。

7、不幸な者でも、平安と小さな喜びがあれば、
  幸福感を感じる事が出来る。

8、まるで、終わりのないように、毎日の現象は繰り返される。

9、自由と欲望は、欲望の肥大化と物量的充足と心理的苦痛を、導く。

10、自由と欲望は、自己愛と利己主義へと変貌し、
   違法性と悪は、すべて、自己愛によって正当化される。

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