へい太の日記

2002年01月06日(日) アルジャーノンに花束を

高校時代
きっと雨の日だったのだろう
赤穂線の車内で
立ったまま吊革をつかんで
ウトウトしていたぼくの
膝の裏を雨傘でつついたやつがいる
岡山まで通う車内で
工業高校の生徒に
膝の裏を雨傘でつつかれた
いつも「バンコ」をつけてしゃべるやつだった
同じ高校の仲間には
いつも偉そうに話すやつだった
バンコ ボッケエ ブチ
強調の表現でいつもバンコを使うやつだった

高校時代
赤穂線の車内で
いつのことだったか忘れたが
岡山まで通う車内で
きっと同じ工業高校の生徒が
ぼくのことを話題にしていた
小学校の頃はあいつのことをバカにしていたのに
とてもバカにしていたのに
あいつは5パーで市内の普通科に行った
ぼくは工業高校にしか行けなかった
どうしてなんだ?
すぐに友達が慰めてた
自分の力いっぱいのことをしていれば
嘆くことはない
それでいいじゃないか

受験の時
上智大学と
早稲田大学を受けた
見栄で
担任外の先生からは
どうしてあいつはここを受けるんだと聞いていた
1年生の頃はいい成績だったんだよと

アルジャーノンに花束を
アルジャーノンに花束を
アルジャーノンに花束を


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