人の悪いところは 誰もが ドラマの主人公に なりたがることである
石垣からヘビが出た ふと足元を見るとヘビがいた 足をあげるとその下にもヘビがいる 横に飛び退こうと思うとそこにもヘビがいた そしてあたりを見回すと ヘビが互いに絡み合い もう足を降ろす場所どころか 逃げ出す道もない そんな夢をよく見る
人間とはタマネギ いくら剥いても中心は見えず 涙が出るばかり
ジェット機が地平線の彼方に沈む 空から大きな目が僕を見つめる 僕は立ちつくしたまま動かない どこを向いても道はない どこを向いても緑の草はない 灰色の土と石
目は僕に問いかける いったい何をしに来たのだと 白い雲は動かない 風が吹く 僕の目の前だけ時が流れていく
問題を解決するのに すべてを投げ出してしまうことほど 簡単な方法はない
すべてが終わった後で 愚痴をこぼすことにすれば あなたの人生はもっと ましなものになる
「今」はいつの間にか「未来」に入り込み 「今」はいつの間にか「過去」に流れ去って足跡を残す 「今日」を満たすことができるなら 「昨日」も「明日」も満たすことができるだろう 「今日さえ楽しければいい 明日は死ぬかもしれないのだから」 とは言わない方がいい 「明日」になればまた「今日」がやってきて 死ぬまで「毎日」楽しくしなくちゃならなくなるよ
今ここで肉まんを食べようとしている 確かに他のところにもっとうまい食べ物があるし 金さえあれば買える しかし目の前の肉まんを捨てるのか? ほっといたら冷めてしまうし 肉まんは熱いうちに食べるのが一番
針と糸をください このぼろぼろになった心を繕うための
もしもタイムマシンが開発されたら タイムマシン開発以前にもどり 自分が開発したことにすれば ボロもうけができる
エヴァンゲリオンの碇シンジが 宇宙戦艦ヤマトに乗り込んだら 彼はイスカンダルまで行けただろうか
私にもあんな足が欲しい どこまでも歩いてゆくことができ 風のように走ることもできる なんてすばらしいんだろう 人間は −大空の鳥
夢を喰って生きている動物が バクの他にもう一つあるとすれば それはきっと人間に違いない
狼のようにさもしくはなれないし 子羊のように 迷ったような顔もしていられない だからといって 狐のようにだましてはいられないし タヌキのように死んだふりをしてる場合じゃあない そして かごの鳥のように歌ってもいられない
ミツバチやアリみたいにせっせと働きたくもないし 蝶みたいに花から花へと飛び回りたくもない クモみたいに獲物をじっと待つ気にもなれない
フクロウみたいに夜中に一人でしゃべるのもイヤだね
オウムのように人のまね コウモリのようにあっちへこっちへ ハイエナのように人の物をあさっては ロバみたいにこけにされ でもやっぱり僕はバク
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