青白く光る波 押し寄せてくる オレンジにきらめく波 入ってくる 次から次へ いつしか港の外にまであふれ出してゆく しびれて動くことをやめてしまった港 外へと舟が漕ぎ出すこともなく また黄色い光の波がやって来た 波を涙と感じることもなく 痺れたまま受け止めて もはや感じなくなるまで感じるままに 押し戻すことはほとんどできずに どこまで押し返せばいい どこまで押し出せば受け止めてくれる 競わなくてはならないのか 夢の捨て場所はどこにあるのか 知っている
線香花火の大きな火の玉が 沈み行く太陽の 山の端に隠れ行くオレンジの陽が そこに永久に留めておきたいように そこに波を埋もれさせて置く
|