天上から雪が舞い降り降り積もり見上げてみれば小さなドームに取り囲まれ 降り固まってゆく周りの雪が白い繭のよう 覆ってゆく雪が繭を作ってゆく街灯が透けて見えている街頭の雑踏が消えてゆく立ち止まったまま春を待てばよいのか背中がむずがゆい羽が生えて来たのかできればビクトリアトリバネアゲハみたいな羽がいい羽が生えてくるならこんな雪もいいものだ雪が僕を存在させ雪が僕を消し去っていく