へい太の日記

2004年01月31日(土) 繭と雪

シンフォニーホールの向かい
ふと立ち止まる
天上から雪だ
立ち止まったまま雪を眺める
肩に腕に雪が降り積もる
頭にも足の上にも
体が隠れ見えなくなるまで
降り積もる
降り積もる
上を見上げるとまるで小さなドームのよう
上空1500mの気温はマイナス12度
県南まで降りてきているらしい
雪の結晶構造は音波を吸収する
街頭の雑踏が消えてゆく
僕の周りの雪は白い繭のように
まだ桃太郎大通りの街灯の火が透けて見える
雪の上に座りこんだまま
このまま春を待とうか
背中に羽が生えてくる
できたらビクトリアトリバネアゲハみたいな
羽がいいな
雪が降る
繭の上にも雪が降る
僕の魂の中の繭に雪が降る


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