ヒロの日記

生き辛さ・・・個性だと思って、

2001年06月17日(日) 〜Short story〜

     『T君との会話』


「オレの友達の爺ちゃんて、若い頃、平安時代にタイムスリップしたんだって。」

「すごいねーー!! ちゃんと戻れたの?」

「うん、だから人に話できたし、今の時代に子孫を残せたんだろ。」

「ああそうか〜。」

「でさ、その爺さんて向うの時代で何をしてたと思う?」

「案外、歴史上の人物だったりして。」

「歴史には残らなかったよ、あんなこと学校で習わなかったし。」

「あんなことって、どんなこと?」

「それがさ、大工の腕を活かして、スケボ−こしらえて流行らせたんだって。」

「すけぼお???」

「平安京の朱雀大路で、バサラな兄ちゃん達がスイスイやってたらしい。」

「でもさー、何の文献にも載っていないんでしょ?」

「木だから腐っちゃうし、残りにくいんじゃない?」

「いま気になったんだけど、爺さんが若い頃って、スケボーまだ無いだろぅ!」

「まあね、、、その前、現代にも来てたんだろ。」

「だったら、スキーとかスノボとかサーフィンとかも造ればよかったのにな。」

「う〜ん、どうだろう? まったりした時代には・・・・」


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