ヒロの日記

生き辛さ・・・個性だと思って、

2001年06月18日(月) 〜Short story〜

     『T君との会話』


「こないだの話、覚えてる?」

「あれ? タイムトラベル爺さんの?」

「こないだ聞いたんだけど、もっと凄いとこ行ったんだってよ!」

「どこどこ??」

「なんと、100年後!」

「ってことは、100年後も世界は存在してるんだね・・・」

「うん! で、どんなだったと思う?」

「マッドマクスみたいかなぁ〜。」

「なんと・・・・人類は、」

「人類は??」

「ケイタイに支配されていたそうだーー!」

「へ? け・い・た・い???」

「といっても今のなんかより、ず〜〜っと進化していて人工頭脳搭載!」

「でもさ、支配するからには、それなりの武力がないと・・・」

「あれって一種の依存物だろ?」

「うん、オレ無いと死んじゃう〜!」

「そこでケイタイ様は考えた。。。言う事きかんとあっちこっちに、イタメール

 するぞ〜、とか。」

「ポスペも、たまーに似たような事する。」

「あれはカワイイもんさ。」

「カワイイよ。」

「ケイタイ様は、もっと悪質で巧妙なの。」

「たとえばどんなの?」

「・・・・彼女に〈もうあきた〉とか、会社の上司に〈禿げばらすぞ〜〉とか。」

「こわいなあ・・・社会的立場も危ういねー!」

「それでも手放せないくらい依存してるから、なんでも言う事聞かないと・・・」

「どんな事を命令されるんだろう?」

「むやみに自然破壊するな、公共マナー守れ、隣人を愛せなどなど・・・」

「な〜〜んだそれ! 好い事ばかりじゃん!」

「その爺さんが言うには、人類の所業を改めた末に、明るい未来が待っている

 というのは幻想なんだって。」

「・・・・・?」

「みんな、生きる屍みたくボケラーっと暮してたんだってさ。」

「必要悪ってやつかね?」

「人間はもともと、平和で快適な世界には適さない生き物なんじゃないの?」

「・・・・・まさに地球のガン!!」


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