幼稚園は、つまらなかった。
おいらは、ガキ、特に坊主どもの行動様式に、着いていけなかった。
がさつで、頭悪そうで、主体性の無い単細胞に見えた。
そんな偉そうな事思ってるおいらも、おもらししたり、うん●もらしたり、
なかなかの幼児っぷりだった。
一見クールな(どこが?)ヒロ君にも、友達ができた。
W君は、いたって無口。
と言うより、彼が喋ったところを見た記憶が無い。
うなずく、いやいやをする、の動作だけで、なんとかコミュニケーションを
とていたのかな?
近所に、よく遊んでくれるお兄ちゃんがいた。
O君は、お金持ちの長男だ。
彼の家は、立派なのにジャングル状態だった。
鶏、がちょう、鯉、かめ、カエル、小鳥、昆虫・・・
ξξ 一種独特な香りの漂う世界。ξξ
ある日のこと、おいらはなにげに言った。
「あのさ、O君ちって、汚いね!」
O君は、すかさず答える。
「いいじゃん! 自然で!」
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