その昔、彫金工房で働いていました。
そこで、TVの取材を受けたんです。
・・・いえ、おいらじゃなくて、社長夫人が。
(こう書くと、お上品なマダムっぽいけど、実際はカバみたいなオバちゃん。)
わりと知れていたバラエティー「●ーなってるの?」だった。
テーマは、〔女職人の頑張る姿〕ってとこ?
やおら取材クルーがやってきて、狭い工房は興奮ぎみである。
ディレクターの指示に従い、みんな「やってるフリ」をする。
こ一時間で終わり、「では、○月×日に放映しますんでぇ〜」
と、あっさり帰っていきやがった。
果たして当日。。。
社員そろって(っても、4〜5人)小さなTVモニターにくぎ付け!
おぉ〜〜!!
映ってるよ、映ってるよ!
あ・・・れ?
おいら、ちびっとしか映ってないじゃんか?
がっくりサ〜(;_;)
んで、いったい何を言いたいかってーと、TVってのは、編集一つで事実を
微妙に書きかえることが、できるんだなあってことなのだ。
当時、夫人は産後三ヶ月で、当然工房の実務は、休んでいた。
でも、TVの中の彼女は、一階と二階を往復しながら、あたかも
子育てと仕事を、両立させてる健気なお母さんみたいになっていた。
まるで、下町の肝っ玉かーさんのごとく、映っていた。
実のとこ。。。そうとうズボラで、いいかげんな人っだったんです。
おかげで、おいらいつも仕事を被せられてたの(T_T)
ディレクターあるいは、スポンサーの意図で、加工されてるなあ。
それ以来、TVで素人の出るバラエティーほど、疑って観るクセが付いちゃった。
まあ、当の本人が、一番複雑な心境でしょうけど。
*え? 自分が思ったより映っていなかったから、逆恨みしてるんだろうって?
ったりめえじゃんん!!
ヽ(`へ´)ノ プンプン!
|