郁巳の日記
郁巳



 したたか?それとも。

ドアが開くと、Dが部屋着(?)で眼鏡を掛けて出てきた。
心の中で、ちょっと笑った(酷)。子供っぽすぎて。

何も言わず、顔を見た。
Dも何も言わないで、私の手を引いて中へ引き入れた。

以前よりも更に散らかったキタナイ部屋。座る場所も無いし。。。
Dは自分の椅子に座って、参考書を開いてた。
テレビはK1(?)。

私は部屋の入り口付近にしゃがみこんだ。
なんだか子供の頃に、もうどうにも言い訳が出来ない状態で
親に叱られているときのような気持ちになった。
血の気が引いていくような。
それでいて、’何も言うこと(言い訳)なんてないよ!’と
半分逆切れしたような気持ち。

だってDが怒っている理由が、理解出来ない。
でも、関係を続けたいのであれば、謝らなくちゃいけない。
それをDには
『自分には悪気は無かったけど、傷つけてたなら謝りたい』
とメールで伝えていた。

それをまた、口で伝えた。つまり、半分はホントで、半分は嘘の言葉。
「うん、それはメールで聞いたから。で?」
Dがどうしたいのか、増々わからない。
本当にこれで別れたかったなら、部屋になんて入れなければいい。
部屋に入れたからには、多少の未練がDにもあるんでしょう?

そんなやらしいことを考えながら、顔を上げられずにいた。
「じゃ、謝ったんだし、帰って」
そう言って私の腕を掴み、立たせようとするD。
ここまで来て引き返せるか、な気持ちの私(笑)。
でも何を言ったら良いのかわからず、まだ顔を上げずに、何となく
泣いている風な(あくまで風。涙出てないし(--;)自分がいて。
これなに?演技か?何してんだ私。、、、とか思ったり(爆)。

そうしたらDが、私の顔に手をあててきた。
手をあてて、顔を引き寄せる。
おいおい、何するの?
え、もういいの?(爆)
私全然そんな気分じゃないんですけど。

Dは顔を近付けてきて、私はそれを軽く避ける。
「嫌なの?」
『・・・・・』(えー、なんだそれ。もういいか、、、)
「郁巳からキスして」

私の常日頃の態度が、Dを好きだとは思えないと言うようなことで、
今回Dは怒って(?)いた。
だからなのか、私がDを好きだとわかるような行動を取って欲しかった様子。

全然その気になれないんだけど、キスした。
それがまるで(今思えば)恥ずかしそうに自分からしたような感じになってた。
ホントはちょっとだけ、『えー、したくないよぉ』って感じなのに(酷)。

そのまま万年床の布団の上に引っ張られる。
するのかーーーーー?
今日はしたくないなぁ、めんどくさいし。帰らないといけないし。
何よりDの部屋汚いからなんか嫌だし。たぶんゴムも無いし。
するならうちに来てしようよ(笑)。
そうだ、今日ガードル穿いてるし!!!

なんてことを瞬時に考えてた(爆)。
とりあえずスキンシップだけは2週間振りだし、したい気持ちもあり。
それに今言うこと聞いておかないとまた不機嫌になるだろうし。

そのまま抱き合って、まだ着てた上着もカーディガンもキャミも脱がされる。
私が恥ずかしいから電気を消して欲しいって言うのに、意地悪で消させない。
いつもなら消してくれるけど、今日は自分上位で居たいらしい。
(だけど私の恥ずかしいってのも、毛の処理が甘いからだったのだよー笑)

でも私も意地でも下のジーンズは脱がない(笑)。
Dに、生理だと嘘をついた(笑)。
Dは「えー、そうか、いっぱいペロペロしたかったのに」と言ってた(恥)。
じゃあ、、、と自分の方の要求をしてきた。
してあげないとね、ってことで出るまでしてあげた。

その後もしばらく寝ながら抱き合ってて、私は時間が気になり始めて。
Dはのんきに機嫌を良くして、「御飯食べに行こうか」なんて言い出した。
いやいや、泊まらないよ、帰るよ(笑)。
アンタが私を下で30分も待たすから、時間少なくなってんじゃん!

『ね、うちに一緒に帰ろうよ(笑)』
どうせ無駄だと思いながら、言ってみた。もちろん笑って却下。
いいじゃん、私は昼から出勤だし、Dは午前中に帰ったらいいんだから。
それに、うちに来たら出来るよ(笑)、なんて心の中で思いながら。
甘えたい気持ちと、甘えられたらちょっと嬉しいんでしょ?とか思うこれまた
いやらしい気持ち(笑)とで、半分冗談半分本気でしばらくだだをこねてみた。
それでもダメだったけど、Dは今度の私の休みに行くから、と言ってた。

しばらくして、Dの部屋を一緒に出る。
Dが傷付いてた原因のひとつ、私が手を繋ぎたがらないこと。
それがあるから、これ見よがしにDは手を出してきた。
手を繋いで、その繋いだ腕をからませて、駅まで。
Dはちょっとだけ自分が優位になった感じを出してきてるような風だけど、
まあいつもの通りに戻ってた。

私は・・・・?
そんなDと裏腹に、自分の思い通りになったことにほっとしつつ、
多少醒めた気持ちになったりもしてた。
本当、ダメだね。


2004年03月15日(月)
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