「植物を育てられるひとになる」 と常々つぶやいている那音だが、 そう豪語していた時期に、勤め先のみなさんから植物を分けてもらったりした。 いやいや、勤め先は妙に植物好きが多く みなさん上手に何かを育てていらっしゃる。
現場にはいま、ちいさなグリーンがひとつある。 いちど本を落として根が浮き、ぐらぐらになってしまったが、 ある日ふと直っていた。 否、これを分けてくだすった方が、ふと気になって直してくださったそうだ。
ありがたい。
まだ植物を育てられるひとには遠いけれど、 丈夫なその植物はまだ元気に生きている。
ほんとうは少しずつ卓上の緑を増やすつもりだったのだけれど、 まだこのひとつで止まっている。
まだちょっと二つめの自信がないのかも知れない。
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