「初めがね姿ですね」 と言われた。つい最近、勤め先にいらした方に。 めがねをかけると、すっかりおばさんぽくなってしまう。
めがね姿は、普段の己への手入れが直に反映されるようだ。 反省。
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だからというわけではないけれど、 「かもめ食堂」と「めがね」を借りてみたことを思い出した。
「かもめ食堂」は、まあ、爽やかで、のんびり心地よいお話だった。 旅行中に行方不明だったトランクが出てきて、久しぶりにあけたら 中身がまるで”きのこ”のように感じられたという描写は なかなか素敵だった。
けれどそれ以上に「めがね」の雰囲気が好きだった。 よもぎくん(と聞こえた)がいい。 あんな彼が”帰る”ことを知っているなんて、とても素敵だ。
さくらさんとよもぎくんがおなじ世界の人で、 そのほか三人が、それにあこがれるひと、なのかな・・・
主人公が、舞台の世界観に反発しつつもさいごは取り込まれてしまう、 という題材を私はとても愛している。
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