なべて世はこともなし
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|アイルランド真実紀行へ
2001年07月22日(日) |
ダブリンバス事件簿(その7) |
アイルランド人の脳ミソが足りないんじゃないか、いや、もとから入っていないんじゃないか、と思う時がある。昨日のバスの中でもそうだった。
結婚まで秒読みに入ってしまったバカ犬Taroの飼い主KさんとMarcちゃん、この家に昨日お邪魔し、午後10時半頃、彼らの家を出て、シティセンター経由で自宅に帰ろうという時の話。
彼らの家は、BlackrockとDun Laoghaireの間にある。話はそれるけど、Dun Laoghaireっていう地名、知らなきゃ読めないですよね。なぜだかは知りませんが、この地名はアイルランド語表記なのです。読み方は「ダンリアリー」です。ちなみにWalesまで高速船が出ている港町なのです。んで、彼の家の前には7番のバス停。住宅地の真ん中なので、バス停の周りには本当に何もない。
午後10時半ともなると、バスの数はめっきり少なくなる。ましてや土曜日、ますます少ない。20分ほど待つと、ようやくバスがやってきた。すごいスピードで飛ばしてきてる。あれ、おいらがいるのにスピード緩めないな。おいおい。(おいら、手を挙げる)で、バスはバス停から10メートルくらいのところから急ブレーキ。
バスはけたたましい急ブレーキ音と共に、おいらの前をタイヤをロックさせながら通過してゆく。で、バス停から20メートルくらい離れたところにようやく止まった。
…あのー、薄暗いバス停で誰かが立ってたら、それはバスを待ってる人だと気がつかないんでしょうか?おまえ、脳ミソ入ってるか?
で、バスに乗る。またこの運転手がよくいる超飛ばし屋で、急発進、急ブレーキ、急ハンドルなんでも来いと言った感じの運転。よくもまあ、こんな二階建てバスを横転させないものだと思う。で、バスはBlackrockへ。ここで乗ってきたのが、おいらより少し若い(22歳前後?)のどこかに出かけるのだかドレスアップを本人はしてるつもりなのだろうけど、とっても品のない女性3人が乗ってくる。で、言うことがすばらしい。
「下りのバスに乗ってて、乗り越ししちゃったのー。乗せてって」
と、3人は運賃を払わずに乗車。こんなことを言うくらいだからまあ、バス停3つか4つのがしたくらいだろうとおいらは考える。で、彼女たちはおいらの真向かいに座りバス中に響き渡る大声でどうしようもない話を始める。…ああ。こうやってバカ話に夢中になって乗り越しちゃったのねん…と納得するが、それにしてもうるさいぞ。
ところが、待てど暮らせど彼女たちはバスから降りない。彼女たちが降りたのは、なんとほぼシティセンターに着いたと言っていいGrand Canal。土地勘のない人に東京の中央線で説明すると、東京駅から御茶ノ水駅に行くのに中央線に乗り、三鷹で乗り越したことに気がついた感じだろうか。
…どうして3人いて誰も気がつかないんだ?おまえら耳掃除の時、脳ミソまでかき出したんじゃないのか?
で、急ブレーキと急発進を繰り返し、故障中の信号も何のその、バスは無事にシティセンター着。このバス、O’Connell St のEasonsの前でほぼ全員の客が降りるのだが、そこに着くまでにQuayからO’Connell Stに向かい3車線の道路を右折する。そこの右折レーンで信号待ちをしていると、たばこを吸う、これまたいかにも脳ミソが入ってなさそうな15くらいのガキがやってきて(言うまでもなくスポーツウェア姿)
ガキ:「ここで降ろして」 運転手:「…(無視)」 ガキ:「ここで降ろしてくれよ。おれ、Temple Barの方に行くんだから」 運転手:「たばこを消せ」 ガキ:「(たばこを消しながら)だから降ろしてくれよって」 運転手:「ダメ」 ガキ:「なんでダメなんだよー」 運転手:「後ろから車が来てるから」(バスは右折レーンにいます) ガキ:「じゃあ(右折したすぐ先の)橋の上で降ろしてくれよ」 運転手:「…(無視)」
で、信号は青になり、運転手はもちろん橋の上で止まることもなく、バス停まで止まらずに行く(当たり前だわな)
…おいガキ、訳のわかんねーこと言ってんじゃねえよ。おまえの頭を叩いたら、多分一番まずそうなスイカの音がするんだろうなあ。
書いてて情けなくなってしまった。アイルランド人の名誉のために、アイルランド人はこんなバカばかりじゃないんだよ、という話を話を明日しようと思います。
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