川底を流れる小石のように。 〜番外編〜 海老蔵への道!
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2005年06月15日(水) |
日帰り博多危機一髪?予習の巻。 |
湿度の高いジメジメした気候のせいか、気分はどこまでもロー。 おまけに遅れていた月のご挨拶も、やたらと重くて辛くて眠くて、 どんよりとした月初め。
楽しみにしていたコクーン歌舞伎も、 あまりのローな気分と体調のせいで、キャンセルしてしまいそうになる。 それでもダラダラと仕度して、ノロノロと出かけて、 ともかく時間に間に合い、無事に観劇。
ほほう、これがコクーン歌舞伎かあ。 思っていたよりずっと歌舞伎だった。 面白く観劇して、少し元気が出たので、 帰りにブックファーストに寄り道。 久々のでっかい本屋さんで、普段ならハアハアして大変なところだが、 さすがにローなせいか、あまりの膨大な量に今更ながらボーっとなってしまい、 棚をつらつら眺めただけで満足してしまう。 普段の私なら、こんな大きな本屋で、一冊も買わずに帰るなんて、ありえない。 よほどのローぶりなのだろうと、他人事のように思う。
元気が出ない理由をいくつか考えてみる。 梅雨の湿度。 職場方面でのの地味に尾を引く悩み。 目標にすべきニンジンが、ちょっと遠くにあるので、刹那的な馬力が出ない。 他にもいろいろ・・・。
今月、海老蔵襲名披露はいよいよ大きな区切りを迎え、 博多座での一ヶ月の舞台で、大劇場の興行は一段落する。 博多は私の中では「とても遠い所」というイメージがあったので、 二泊くらいはしないと行けないところと思いこんでいた。 なので、博多座へ行く予定は月末に二泊、 千秋楽を観ることにしていた。 でも、いざ舞台がはじまり、ちゃんと調べてみると、 博多座はそんなに遠いところではないということが判明。 狭い日本、充分日帰り観劇可能圏内だったのだ。
振り返ってみると、大阪も名古屋も京都も、 遠征は月に二回づつ行っていたことに気が付いた。 意識していたわけではないが、それくらい時間も体力もお財布の中身も費やして、 ああ、観た観た!と実感できたみたいだ。 本当はもっと行けたらいいけれど、それは無理なので、 「これだけやったんだから、満足しようよ自分」というところか。
なのに博多に行くのは、まだ先。しかも一回。 待ち遠しい。 なんとか今からでも、もう一度くらい行けないものか? そう思い始めたら、そのことで頭がいっぱいになり、 今からでもチケットが手に入る、あらゆる可能性を考えてみる。 席を選ばなければ、まだ残り席はあるみたいだ。 でも、せっかく遠征するんだから、それなりに見応えのある席がいいなあ。 うーん。 そんなこんなで、智恵をしぼり、グルグルしはじめた翌日、 神様がホイっと与えてくれたかのような、 まさに望んでいた通りのチケットを譲っていただけることに。 ビックリ! きゃほー!ありがとう。
あんなに行きたかった博多に、行けることになった。 さあて、どんな方法で? 頼りにしていた、格安ツアーパックというのは、 総じて10日前が申し込みの締め切り日。 目前に迫った観劇日には、間に合わない。 日帰りするとしても、飛行機の早割や得割は締めきりが過ぎており、 かなり割高な正規料金で行くしかないようだ・・・。 往復6万という交通費は、泣ける。 ああ、やっぱり無理な遠征を企んだばっかりに、 これも、高い授業料と思って諦めるか・・・と溜息をひとつ。 その時、ふと「スカイマーク」という単語が閃いた。 そうだ、あそこを調べてなかった。 結局、ありがたやスカイマークエアラインのおかげで、 正規料金の半額以下で行けることになり、ホッと一安心。 うきうきしつつ、下調べに余念がない。 行きはともかく、帰りはかなりな綱渡りタイムテーブル。 地下鉄の出口ひとつでも、間違えたらアウトだと思われる。 とはいえ、博多座へ日帰り遠征というのは、 舞台の魔力に取り憑かれた人々にとっては、常識といえるらしく、 調べてみると、大勢の日帰り観劇猛者の体験談を発見。 とても参考になった。 博多座は、地下で地下鉄に直結しており、福岡空港まで9分(!)という、 本当に素敵な立地。 あとは、朝着いた時点で、ちゃんと下調べ&予習をしておけば、 きっとちゃんと行って観て帰ってこられる。
友達が、おすすめ明太子を教えてくれたし、 現地在住の友達とも会えることになったし、 銀行で「もしものお金」もおろしてきたし。 実行の巻につづく。
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