白無垢を着た僕の友人はとても綺麗だった。女神のように微笑んで、慈愛に溢れた所作で、夫になる人の腕をとった。式場の廊下で君は言ったね。「多分、今日が一番幸せな日」確かに、ほんの少し波乱ぶくみな君の人生だったからね、そう思うのかも知れない。大丈夫、幸せな日は明日からも続くよ花嫁衣装のままの君と、ハイタッチをしているとき、僕は誰よりも君の幸せを祈っていた。