あなたが僕との記念日について触れた時、僕は何かを許されたような錯覚におちいりました。来年の今日、二人でいられるような、そんな甘美な夢に、胸を躍らせている僕がいました。記念日には、ケーキを買いましょう。たった二本しかないフォークで、二つのケーキを半分ずつ食べましょう。儚い夢かも知れませんが、僕にとってはすがる事のできる唯一の現実として。