先日子供3人を連れて、茜の入学準備品を買い揃えに行った時の話である。
ランドセルに筆箱に、お洋服に靴に・・・ あれやこれやと選んでいると、手に持った計算機の数字はとどまることなく増えていき 予算をオーバーしかけていた。
そんな時ふと目にとまったのはディズニーの携帯ストラップ ミニーちゃん、ミッキーさん、ドナルドダック どれもとってもかわいくて、思わず手にとって眺めていた
茜 「 おかあさん、それかったら? 」 私 「 これ、むちゃくちゃかわいいなぁ。欲しいけどやめとくわ。 今日は茜の物買いに来てんもん。お母さんは我慢我慢 (^^)」 茜 「 ・・・・・・ 」
と、亮輔が私を呼ぶ声がする。振り向いてみると、手にピーターラビットのかわいいペンダントを 握りしめた亮輔が立っていた。
亮 「 ぼくお母さんにお小遣いでこれ買ったげるわ 」 私 「 えっ?! いいのん? かわいいわぁ! お母さんすごく嬉しい! 」
なんて優しい子なんだろう・・・と満面の笑みを浮かべていると そのかたわらで茜が背中を向けてかたまっているではないか・・・ よく見ると、手にはさっきの携帯ストラップ全種類を握りしめている。 目には涙・・・ しばらく3種類のストラップとにらめっこした後、その中からミニーちゃんのストラップを選び出した。 そして今度は大粒の涙をぽろり・・・ぽろり・・・。
茜の考えていることはだいたい分かっていた。ここでどう声をかけたものかと考えあぐねていると。 亮輔が茜の肩に優しく手をまわし
亮 「 どうしたんや? 」 と問いかけた 茜 「 ・・・・・・・ 」 泣きながら、なにやらつぶやいている 亮 「 お母さんにこれ買ってあげたいけど。お金が無いんやて。 」 私 「 そっか。じゃあ買ってもらおうかな。おうちに帰ったら茜から 100円だけもらうね (^^) 」
こうして私は亮輔からペンダント、茜からストラップをプレゼントしてもらった (^^)
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