2001年11月22日(木)  入選 亮輔の場合

   ある日旦那が亮輔に言った。

 「 最近亮輔の絵、入選せぇへんけど。 調子悪いんか? 」


 亮輔は小さな頃からお絵描きが大好きだった。 「 好きこそものの上手なれ 」 まさにそれ。

 幼稚園の頃からたくさんの人たちに 「 上手!上手! 」 と誉めてもらい。

 小学生になってからというもの、毎年何かしらの展覧会の出展作品に選んでもらっていた。

 それが4年 ・ 5年と選ばれていなかったのだ。



 「 だって! 最近図画ってせぇへんねんもん! 図工ばっかりで! 」

 亮輔がめずらしくムキになった。 いつもの亮輔なら 「 うん 」 の一言で済ますところなのに。
 父親の発言がよほど気に障ったのだろう。
 「 痛いところをつかれた 」 の方が的を得た表現かも知れない。


 その2.3日後だった。 亮輔が私に1枚の紙切れを手渡したのは。

 「 ふん。 これ先生がお母さんに見せとけって・・・ 」

 開いてみると




       『 入賞者の皆様へ 』
  
      「 MOA美術館児童作品展 ・ 神戸会場 」

      入賞のお知らせと展示会のご案内


      ○○亮輔 さんの作品は、応募総数900点の中から

      佳作 に選ばれました。 おめでとうございます。




 とあった。

 選ばれたのは4年生のときの版画らしい。 ( なんで今頃? (^-^; )


 
 「 すごいやん! かっこええ! 亮輔! 」 と思わず叫んだ母に

 「 うん・・・ 」 と気の無い返事の亮輔  


 くくくっ (^-^) おっかし (笑)
 亮輔はかなり意識して平静を装っているのだ (笑) 照れくさいのかかっこつけてるのか。

 でも私には分かる、嬉しくてたまらない亮輔の様子が。
 
 だって・・・ 口をすぼめてるもん (笑)
 
 近頃の亮輔は気持ちが高揚すると口をすぼめるのだ。
 裏の公園で友達と野球をしているとき、バッターボックスに立つと口をすぼめる。
 音楽祭のときもそう。 演奏の前は口をすぼめていた。

 ほんとは嬉しいくせにそうやって平静さを装おうとするなんて、もう子供じゃないんやななんて
 変なところに成長を感じ。

 それでも嬉しさを隠しきれないところに、まだまだ子供やん (笑) ってかわいさを感じ。

 結局のところ、母にとってはかわいくて自慢の息子なのであった (笑)









 ('-'*) いつも アリガト♪

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