
「 尿膜管 」 って何か知ってますか? 私は今回瑞穂が 「 尿膜管遺残 」 と診断されるまで
「 尿膜管 」 の存在すら知りませんでした。
「 尿膜管 」 とは・・・
胎児は母親からへその緒を介して栄養や酸素を吸収していますが
それとは逆に胎児にとって不必要な老廃物もへその緒を介して
母親に処理してもらっています。
胎児の膀胱からおへそまでつながった尿膜管という管が
胎児の尿をへその緒まで運んでいるのです。
「 尿膜管遺残 」 とは・・・
その尿膜管はへその緒が切られると同時に閉じられるのが常ですが
まれにそのままおへその裏側につながったままになっていることがあり
そこが炎症を起こすと下腹部に痛みを感じおへそから膿が出てきます。
エコーとCTの検査を受けた結果
瑞穂はこの 「 尿膜管遺残 」 と診断されました。
尿膜管をそのままおいておくと再び炎症を起こしかねないうえ
数年後その中から悪性の物が出てくる恐れもあるため
手術によって切除した方が良いとのことでした。
が、瑞穂の場合1週間絶え間なくほどこされた点滴が
想像以上に効いたようで、MRIの検査の結果
「 尿膜管はきれいにしぼんでいたので手術は必要ないのではないか 」
とのこと。
これから月に一度外来で診てもらい
経過が良好であれば切らなくても良いそうです。
ということで瑞穂は入院からちょうど1週間後に
無事退院することができました。
退院の次の日から体育もクラブ ( 陸上部 ) もOK!
4日後の野外活動の登山もOK!
飲み薬もなし
ただ毎日お風呂あがりにおへそをよく消毒して絆創膏を貼っておく。
たったそれだけで良いのです。
病気になって初めて、生まれてから12年もの間ずっと
へその緒の名残を後生大事にお腹にしまっていたことが分かった瑞穂
もしかしたらあなたのお腹の中にも尿膜管が残っているかも知れませんよ。
瑞穂の病状を心配して下さった皆様
ほんとにありがとうございました。
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