あなたの電話が来ない夜 時計を見るのが こわくて 膝の毛布 引っ張り上げる なんどもおなじ行 進まない本
寒さがきょうに限って この部屋いっぱいに 満ちてるように 感じて泣けるのは さみしさが肩ににじむせい
こんなときには ぽってりと まるいカップにミルクをわかして ひとさじのはちみつ 太陽のように そそぎましょう
あなたはいつも誰にも やさしいひとだから 放っておけないひとだから あなたがとても好きだけど
こんな夜には そのやさしさが あなたをわたしから 遠ざけるようで 今頃なにをしているんだろう その瞳が声が 恋しい
こんなときにはあったかい ミルクでカップ満たして 両手のひらでつつみましょう ひとさじの太陽と一緒に
こんなときにはほのあまい ミルクをひとくち こくりと飲んで こころのなかも てのひらも 太陽があたためてくれる
いちばんだいじなことは そう あなたがとてもすきよ
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