「君をうけとめる器が無い」 一行きりのメールに あなたの疲れた肩が見える
愛とか恋よりも いまは重いなにかに 脚をひきずるあなたの背中に そっと手を添えて
離れることが想いの証なら 遠くからどうか 見守ること 許して
そばに居ることを 望んでくれるなら あなたの荷物をその手から外して あなたの痛みをわたしのなかに どうか注ぎ込んで
器があるとか無いじゃなくて わたしがあなたをあいしてるということ これは揺ぎ無い事実なの 自分さえも 否定できない
だからもしもあなたが ひとときの安らぎだけを 欲しているなら それでもかまわない ここにわたしはいるよ ねえ
あなただけが強くなる理由はなくて 闘っているあなただからよけいつらくて そんなこともきっとあるよね だから わたしもっと毅然としてたいの
もしも器が溢れそうで あなたがつらいなら わたしは想いを溜める おおきなダムになるね
そうしてふたりでこころを潤す 大切な水をそそぎあって いつかなにかを育ててゆける やわらかな土になりたい
水はここにいつもあるよ あなたのためにここにあるよ
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