「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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ミーが、泣きながら起きてきた。 「かゆいよーーーー!」
なに?? あらー!手が、赤い手袋してるみたいに、パンパンに腫れてる!
「どうしたのー??」 「足もかゆいー!」
足の甲が、おんなじように真っ赤。 えー!なにー?
アトピーのない子なのに。 慌てて、ひざの裏や、首の回りなんかのアトピーが出やすいとこをチェックする。 ・・・・。でてない。きれい。 じゃあ、なに?じんましん??
パジャマを脱がせて見る。 でてない。おなかにも、背中にも。
両手のひらと、両足、ひざから下。足の甲がひどい。
なんだろ??? 思い当たるもの・・・・。 ああっ!ニベア! ゆうべ、彼女は、ニベアのスキンミルクを塗ってた。 足と手に。 ニベアにかぶれたのかしら。 しまったー。
ニベアクリームは、鉱物油なので、実は肌にはおやさしくないと聞いたことがある。 しまった。冬のかさかさ敏感肌にはいけなかったんだー。
「かゆいよー!かゆいよー!!!」 かゆさのあまり泣き出した。 わああ、かわいそー! 何かないか、何か! といって、ムヒはしみるだろうしなぁ!(だめでしょ、それ。)
前に、モックンのあせもがひどかったときにもらった弱いステロイドの薬を塗る。
「かゆいー!ひーーん!」
医者に連れて行こう。 へんだ、この湿疹。 左右対称に手先と足先だけなんて。
モックンを保育園に送り出してから、皮膚科に連れて行くことにした。 ところが、保険証が、ない。 ひげ長男に電話すると、「あー、ボクのかばんの中ー。」 会社においといてもらって、とりに行くことにした。
隣町の会社まで、片道約40分。 車の中は、乾燥している上に、暑いので、余計にかゆい。 「おかーちゃん!かゆいーーっ!」 「がんばれー、かいたらあかんでー!」 「かゆいかゆいかゆい!」
朝ご飯も、かゆくて、あんまり食べられなかったミー。 「ねえ、ミー、帰りに、ミーの好きなポテト買おうか? ポテトだったら食べられるかなぁ?」 するとミーは、ものすごーくかわいそーな情けなーい声で、 「たびられるぅ。」 といった。 「チーズバーガーも、オッケー・・・・。」
うっ! こやつ、おかーちゃんの親切心につけあがるぅ。
「飲み物は・・・・シェイクが、オッケー・・・・。」
わーっはっはっはっはっは!! 「そ。そうですか。シェイクとチーズバーガーと、ポテトがオッケーですね?」 「うん・・・・。かゆいから・・・。」 さよか!
会社で保険証を受け取って、手焼のみたらしダンゴの店の前を通る。 ここの団子は、おいしくて、うちのご近所マダムスにもファンが多い。 もちろん、買う。30クシ。
団子のにおいに包まれながら、皮膚科に向かう。 ミーは、ダンゴやら、ポテトやらで、 もうすっかり「かゆい」といわなくなっていた。 きっと、うれしいことで脳みそいっぱいになって、 シナプス君の反応を、シャットアウトしてしまったのね。
皮膚科について、受診。 左右対称に、しかも全身ではなく部分的に出ているということで、 やはり、何かのアレルギー反応だろうという診断。
発表会の練習、厳しくなってきてるんだろうなぁ。 ミーは、劇やおゆうぎが大好きだから、 毎日張り切りすぎたんじゃないのかなぁ。 疲れて、体調が悪いときに、出るんだよね、アレルギー。
お薬をもらって、うちに帰る途中にモスバーガーによる。
「チーズハンバーグサンド、オニオン抜きで、二つと、ポテトのSひとつと、バニラシェイクのSふたつくださいー。」 「ああっおかーちゃん、ナゲットも・・・。」 「えー??ポテト、あるやん。」 「だって、ナゲットもッ!」 「・・・・・・・。すいません、ナゲットもください・・・・。」
そんな、まっかっかの手を振りながら言うのは反則だー!
うちに帰って、ひなたぼっこしながら、お昼ご飯を食べた。 ミーはご機嫌だった。
・・・・・・・あのー・・・かゆくはないのかい?
驚いたことに、ひげ長男が、ミーにお土産を買って帰ってきた。 どこも売り切れでなかった、PCゲーム「ぷーさんのABC」。
「だって、ミーがかゆいと思うと、かわいそーで・・。」 (ひげ長男は、ミーにべチャグチャにアマイ。)
いや、だいじょーぶですよ、おとーさん。 てゆーか、ひとりだけ買ってきたら、ケンカになるやん!!
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