「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
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朝からおかーちゃんが怒っている。 「もおっベントなんか作ってやらーん!」 怒りが収まらないらしく、 暴れまくっている。
「あーもう、はらたつー!なによー!!」 おとーちゃんが持ってかなかった、弁当を、 ゴミ箱に叩きつけている。
こ〜わ〜。
恐る恐るモックン。 「お、おかーちゃん?」 「んんっ?」(にらむ母) 「今日は体操服の日?」 「そうっ」(叫ぶ母) 「ボク、お着替えしてこようっと。」 「ミーもっ」 「アッ!その前にご馳走さまやっ!」 「持ってかな!お皿!」 ふたりして、流しに食べ終わったものの皿とコップをもってゆく。
二階から、着替えをもって降りてきて、 体操服に着替える。 「モックン!かばん忘れてるよー!もってったるわなー。」 いつもなら、ミーにこんなことを言われようもんなら、 「いいって!自分で取りに行くっ!」っていうモックンだが、 横目で私を見ながら、 「ア、ありがとー!ついでにコップ袋も持ってきてー。」 答えるミーも、「自分でしな!」とはいわずに、 「わかったー、ナプキンも持ってくわー。」 大変よいこの兄妹。
マルもただならぬ母の殺気を感じ取ったようだ。 「おかーちゃん?おいしね?こーしー?」
気を使われまくる母。
それもこれもみんなあいつが悪いんやっ! きーーーーーっ!!
さらに怒りのボルテージが上がり、 ヤツの洗濯物を蹴り飛ばすおかーちゃんに、 ミーが、励ましの言葉をかける。 「おかーちゃん、ひげのないおとーちゃんと取り替えたら?」
う。 (私がひげがキライなのをよく知ってる。)
「えー?ボクいややー。」 とモックン。 「でも、おこらへんし、何でも買ってくれるおとーちゃんやったら?」 と、検討をはじめるミー。 「う・・・・む・・・・・。」 悩むモックン。 「ミーちゃん、レーパパがいい!」 レーパパは、ミーにやさしい。 「え〜っっ!!」 同時に叫ぶ母と息子。
「・・・・・・おかーちゃん、レーパパはいいわ。」 「ぼくも。」
せっかく、大好きなレーパパが、 おとーちゃんになるかもしれないチャンスだったのに、 ちょっと残念なミー。
自分がさっき蹴り飛ばした洗濯物を、たたみなおしていたら、 ミーに、 「おかーちゃん、今日おとーちゃん帰ってきたら ちゃんと言うたるわ。」 と、まるで、話のわかるお姑さんのような口調でなだめられた。
すみません、朝から気を使わせまして。
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