「いつもにこにこ・みけんにしわなし」
DiaryINDEX|past|will
モックンの卒園式。
どうする。ミー、大丈夫なのか。 父は休めない。 だんなの実家も今日は忙しい。頼れない。 2時間だけ連れて行くのは、無茶か。 無茶だよなぁ。 でも、ミーを置いていけない。 モックンに式を欠席させるか。 モックンだけご近所に頼んで行かせて、自分は欠席するか。 卒園式なのに? 親子遠足のときも、ミーがおたふくで一緒に行ってやれなかった。 どうしよう、どうしよう。
ミーが起きてきた。 熱が下がってる。 体はだるそうだけれど、 「ジャムパン食べたい」とリクエストしてきた。
いけるか。 2時間だけ、2時間だけだ。
「ミー。だいじょうぶ?」 「うん。」 「きょうね、お兄ちゃん、保育園最後の日なの。」 「うん。」 「ミー、一緒にいける?」 「行く。」
モックンはもう用意できて、はじけてる。 マルもよそいきに着替えて、待ってる。
熱は上がってこないものの、吐き気が少しある。 式が終わってから行くか、病院。 ごめんよ、2時間だけ、我慢してね、ミー。
よそいきに着替えて髪を結って、ミーも車に乗り込む。
卒園式の間、式に出ない子供達は、別室で、保母さんたちに見ていてもらう。 当番の先生に、ミーの体調を説明して、お願いする。
アンパンマンのビデオのついてる部屋に、喜んで入ったマルが、 おかーちゃんが一緒に来ないことに気がついた。 「やーっ!おかーちゃん!」 暴れ泣きしかけるマルを、ミーが、手を引いて 「ねーねが、おるから大丈夫。」
ミーちゃん、大丈夫じゃないんだよ、あなた。 おかーちゃん、泣きそうだよ。 式の始まる前に。ごめんよ、ミー。
式は一番最後についたので、もちろん一番後ろ。 何も見えなかった。 でも、お絵かきクラブの先生のお話と、子供達の歌が素敵だった。
子供達の歌った、歌。
「空より高く」
きみはそらよりかい こころをもっている どんなそらよりたかい こころをもっている だからもうだめだなんて あきらめないで なみだをふいて わらってごらん
(ここから「蛍の光」のメロディーで) きみのこころよ たかくなれ そらよりたかく、たかくなれ きみのこころよ つよくなれ うみよりつよく、つよくなれ
卒園式が済んで、 クラスに戻って、先生から保育証書をもらって、 余韻に浸るひまもなく、 ミーとマルを迎えに行く。
マルはお部屋で元気よくお友達を仕切って遊んでいた。 ミーは、ぐったりと先生に抱っこされていた。
急いで帰って、ミーを寝かせる。 熱はない。 でもやっぱり、病院に連れて行くか? 予約の6時まで様子を見ることにする。
式の終わったモックンの友達が次々と遊びに来た。 ミーが寝ているソファーの横で、騒いで遊び始める。 ミーが嫌がるかと思ったけど、 みんなが遊んでるのを見て、笑ってる。
診察の予約時間が近づいてきた。 熱もない。風邪の症状も、今はない。 どうしよう。 小児科の待合室に連れて行きたくない。 元気こそないけれど、 食欲も出てきたし、機嫌もいい。 悩んで、予約をキャンセルした。
明日はどうなる。
|